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第31回UNESCO世界遺産委員会ならびにトンガリロ国立公園視察に行ってきました

6月23日(日)〜7月2日(月)まで開催された、第31回UNESCO世界遺産委員会(クライストチャーチ、ニュージーランド)に、オブサーバーとして 今年も出席してきました。メンバーは、静岡県、山梨県、静岡新聞社・静岡放送、山梨日日新聞社、そして富士山会議の総勢12名で、富士山のUNESCO暫 定リスト登載の報告を聞き、そして各国関係者に「富士山」をアピールしてまいりました。

 

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クライストチャーチ市内

 

 

開催5日目の27(水)午後、UNESCO暫定リストの報告があり、富士山を含む59件(2007年)が追加で登載されました!

 

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委員会の様子

 

 

また、今年は36件の候補のうち、22件(自然遺産5件、文化遺産16件、複合遺産1件)が新たに世界遺産リストに登録され、世界遺産の数は851件(自 然遺産166件、文化遺産660件、複合遺産25件)となりました。日本からは、石見銀山が候補にあがり、日本の14件目の世界遺産として登録(文化遺 産)されました。そんな中、1994年に自然遺産として登録された、オマーンのアラビアン・オリックス保護区が、登録エリアの縮小に伴った遺産の普遍的価 値について問われ、審議された結果、リストから抹消されることが決定されました。世界遺産史上初のことです。

委員会出席後、6月30日〜 7月3日までトンガリロ国立公園の環境保護システム、観光と保護のバランス、官民一体の保護基金制度、マオリ族とトンガリロとの関わりの実態を調査するた め、視察に行ってまいりました。トンガリロ国立公園は、ニュージーランドの北島、オークランドから南東へ6時間ほどのところに位置し、登録エリアは、 79596ヘクターと東京ドームの約1.5倍の広さがあります。

 

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トンガリロ国立公園の入り口

 

 


1990年に自然遺産として登録された後、先住民であるマオリ族との文化的な価値が認められ、世界遺産で初めて「文化的景観」として1993年拡張登録されたニュージーランドが誇る環境保護システムが確立されています。
トンガリロ国立公園はニュージーランド環境保護省(Department of Conservation)の管轄にあり、組織が一元化され、一貫した管理保護システムが出来上がっていました。
エ リアマネージャーの方をはじめ、パークレンジャーやマオリの方、トンガリロ国立公園を守るため様々な活動を行っているニュージーランド有数のボランティア 団体「Friends of Tongariro」の方々と会うことが出来、様々な面において富士山と似ており、学ぶことが多々ありました。

 

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ルアペフ山


詳細報告は、後日特設ページにて掲載されます。

 

 

 

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