山本益博さん

料理評論家
東京出身。早稲田大学卒業。1982年に出版した「東京・味のグランプリ200」(講談社)以来、食に関する著述、講演、TV・ラジオ出演を始める。 2001年に、長年にわたるフランス料理を紹介する仕事が評価され、フランス政府より農事功労勲章シュヴァリエを受勲。国内外での料理評論の活動を広げている。
富士山って神々しいですよね。眩いほどにきれいです。私はおいしいもの、美しいものには目がなくてね。いつも美しいもの、おいしいものを求めていろんなと こに行ってるんですよ。そうして、世界・日本各地を歩いている私ですが、富士山の美しさはいつ見ても感動します。やはり形が魅力的なんですよね。そして、 遠くから近づいてゆくと、近寄りがたい美しさがあるんです。
それに、富士山と料理ってすごく関係が深いんですよ。おいしい料理にはおいしい水が欠 かせません。だから、富士山の水はとても貴重なんです。富士山から出るおいしい水が、たくさんのおいしいものを作ってくれます。富士山は恵みの山。自らの 周囲に豊かな自然を育んでいます。そういう意味で、富士山によって人々は生かされているんじゃないかなと思うこともあります。そんな富士山を、みんなに大 切にして欲しいと思います。