吉田沙保里さん

レスリング選手
1982年10月5日生まれ、三重県津市出身。
日本の女性55kg級レスリング選手。自宅でレスリング道場を開いていた父の指導で、3歳よりレスリングを始める。中京女子大学卒業後、綜合警備保障へ所属。1998年、1999年の世界カデット世界選手権で優勝後、2000年、2001年の世界ジュニア選手権を2連覇する。2002年のジャパンクイーンズカップにて優勝、同年アジア大会、世界選手権、全日本選手権で優勝。その後、数々の大会にて優勝し、2004年アテネオリンピック、2008年北京オリンピック、2012年ロンドンオリンピックにて金メダルに輝き、紫綬褒章(2008年、2012年)を授与する。
試合で遠征に向かう時、栄監督が必ず、車窓から富士山に手を合わせてお祈りしてくれます。そのお陰か、不思議と富士山がしっかりと見えた日は、みんな試合でいい成績が残せます。

富士山の姿が見えると、自然と手を合わせたくなるのは、きっと栄監督や私だけではないと思います。あの凛とした富士山の姿は、見る人の心に清々しい気持ちと、透き通った心をもたらしてくれます。富士山は、日本のパワースポットの一つですが、やはり何か言葉に表せない不思議なパワーがあるのだと思います。頂点に立ち続けるためには、苦しいことや辛いこと、時には悩みも出てきますが、富士山を見ると心がリセットされ、まっすぐな気持ちで試合に望むことができます。そんな富士山を、私は大好きです!

私自身は、まだ富士山に登ったことがありません。是非一度登りたいと思っています。そして、私や他の選手が感じている、富士山の神秘的なパワーを、富士山頂で体感してみたいと思っています。