森末慎二さん

ロサンゼルスオリンピック体操金メダリスト
岡山市生まれ。日本体育大学を卒業。体操選手として大学時代から頭角を現し、1984年ロサンセルス・オリンピック大会では、金=鉄棒・銀=跳馬・銅=団体の各メダルを獲得した。1985年引退。同時にテレビ界に進出。スポーツキャスター、さらにタレントとしてバラエティや司会からライブまで、幅広い活躍は現在に続いている。
富士山はでかい。新幹線・高速道路・飛行機、色んなところから、私たちの視界に入り、その存在を知らしめています。アクアラインを通りながら、富士山が目の前にどーんと入ってくる。富士山だけが目立っているんです。今までに、富士山と同じくらいの高さの山を何度も見てるんですけどね。その山々には、なんだか大きさは感じないんですよ。それは、富士山が、周りに大きな山がなくて、独りで立っていて、存在感を際立たせているからだと思いますね。
それに、富士山の魅力は見ている人の感動を生むところだと思います。私の息子が5歳位のとき、初めて富士山を見て、えらく感動していたんです。その時、富士山はこんなにも小さい子供をも感動させるものなのかと思って驚きました。富士山は、何か人々の心を動かすものをもっているんだと改めて思いました。 
先日ふとしたときに、飛行機から富士山をみてみました。その時、上からみた富士山がいつもより雪が少ない気がしたんです。下降口まで、緑がみえていたんです。その時、すごく怖いなって思いましたね。昔はあそこまで緑はみえませんでしたから、それだけ温暖化が進んでるのかなって思いましたよ。また、他のタレントさんと、最近の富士山をみてると緑が上まで上がってきてるという話をしたこともあります。環境問題に関する関心が高まる中で、日本の象徴的な富士山からそういう姿を見て、このような問題には、本気で取り組んでいかなきゃならないと思いましたよ。