ヨーコ・ゼッターランドさん

元バレーボールアメリカ代表 (銅メダリスト)
1969年3月24日、アメリカ(サンフランシスコ)生まれ。
6歳から日本で育ち、中学、高校時代は全国大会や世界ジュニア選手権で活躍。
早稲田大学では、チームを関東大学リーグ6部から2部優勝にまで導いた。
その後、単身渡米し、アメリカナショナルチームのトライアウトに合格。アメリカ代表として、92年バルセロナ五輪で銅メダル獲得、96年アトランタ五輪で7位入賞。1997年、ダイエーオレンジアタッカーズ(現久光製薬スプリングス)とプロ契約、1999年6月の引退まで、数々のタイトルを獲得した。現在はスポーツキャスターとして、各種メディアへ出演するほか、後進の指導、バレー教室、講演、エッセー執筆などで幅広く活動。また、日本バスケットボールリーグの理事や、高校野球特待生問題有識者会議委員などバレーボール以外の分野でも活躍する。2009年10月からは、大学院にて「アスリートのメディアトレーニング」についての研究を進め、2011年9月、鹿屋体育大学体育学研究課体育学専攻(修士課程)を修了。
美しきMt.Fuji

 「ふーじは にーっぽんいーちーのーやまー♪」

6歳の時にアメリカから母の母国である日本に移り住んだ私は、近所の小学校に通い始めました。日本語がまだ思うように話せなかったのですが、何とか歌だけは少しずつ覚えていきました。その中のひとつが富士山の歌でした。日本語ができるようになって、漢字やことわざに興味を持ちはじめたころ、初夢の縁起が良い順として「一富士、二鷹、三茄子」があることを学びました。まだ間近で富士山を見たことがなかったのですが、古来から日本人の生活の中に深く根づいている山なんだなぁ、と子供心に思っていました。新幹線に乗って仕事に行くことも多いのですが、車窓から見えるその凛として美しい佇まいにいつも魅了されています。日本最高の自然美は国境や言語を越えて、きっと多くの人を結び付けてくれる貴重な財産だと思っています。