有森裕子さん

バルセロナオリンピックマラソン銀メダリスト/アトランタオリンピックマラソン銅メダリスト
岡山県出身。就実高校、日本体育大学を卒業して、(株)リクルート入社。バルセロナオリンピック、アトランタオリンピックの女子マラソンでは銀メダル、銅メダルを獲得。2007年2月18日、日本初の大規模市民マラソン『東京マラソン2007』でプロマラソンランナーを引退。1998年NPO法人「ハート・オブ・ゴールド」設立、代表理事就任。2002年4月アスリートのマネジメント会社「ライツ」(現 株式会社RIGHTS. )設立、取締役就任。スペシャルオリンピックス日本 理事長。他、国際陸連(IAAF)女性委員会委員、日本陸上競技連盟理事、国連人口基金親善大使、笹川スポーツ財団評議員、社会貢献支援財団評議員等を歴任。2010年6月、国際オリンピック委員会(IOC)女性スポーツ賞を日本人として初めて受賞。同12月、カンボジア王国ノロドム国王陛下より、ロイヤル・モニサラポン勲章大十字を受章。
富士山はよく見る機会があります。特に、新幹線からよく見ますね。やっぱり、見えるとどうしても目で追ってしまいますよね。富士山を、きれいだなって、ずっと眺めてみたり。時には、記録に残そうと、一生懸命、携帯電話の写真に収めようとしたりします。

富士山は外国でもかなり有名です。もちろん素晴らしいという意味でも有名なんですが、ネガティブな意味で、富士山が有名なのはすごく悲しいことですよね。遠くからみたらあんなにきれいなのに、近くでみると、あまりきれいな山でないのは、すごく残念なことだと思います。

だから、富士山について、少しでも、みんなで考えてほしいですね。また、そのように、富士山に関して考える機会を通して、日本や世界の環境問題について考えるきかっけとなれば、嬉しいことだと思います。日本の象徴でもある富士山を通して、環境問題や日本について考える機会が増えれば、自然と日本もいい国になっていくんじゃないですかね。

また、そういう認識を変えるのは、やはり教育だと思うんです。大人が子供たちに、大切なことを伝えていかなければならないと考えます。自分たちだけよければいいというエゴイスティックな考えではなく、大人たちは、後世にいいもの残してくべきだと思います。それが私たちの役割だと思います。