こんにちは。私は認定NPO法人「富士山を世界遺産にする国民会議」運営委員長の小田全宏です。
いつも私たちの活動を支えて下さり本当に有難うございます。
いよいよ富士山の世界遺産登録に向けて静岡山梨両県から文化庁に推薦書が提出されることになりました。
これからがいよいよ本番です。
2004年に静岡・山梨両県の皆さんとタッグを組み、中曽根元総理を会長に迎え、会をスタートした時は、五里霧中でした。
会う人会う人が「富士山を世界遺産にするのは不可能だよ」と言う中で、私たちも何度も困難にぶつかりました。しかし、
何とかここまで来ることができたのは、本当に皆様方の熱い支援のお陰と深く感謝いたします。この活動を始めた時、
一番言われていたことは「富士さんはゴミだらけでしょう」ということでした。
そして、もう一つの問題は、富士山が世界遺産の基準に、そもそも当てはまらないということでした。
ユネスコが定めた世界遺産には、自然遺産、文化遺産、複合遺産という3つのカテゴリーがあります。当然、富士山は山ですから、
自然遺産としての登録を目指すに決まっています。そこで、日本が世界遺産条約を批准した1993年、静岡県が中心となり、
246万人の署名を集め、国会にも請願されました。
でもこの時の運動は、あっという間に立ち消えになりました。なぜかと言いますと、自然遺産の条件に、富士山が外れて
いたからです。これは決して富士山に価値がないということではありません。
もし例えるなら、相撲の土俵にプロレスラーが上がるようなものだと言えばいい過ぎでしょうか。というわけで、
残念ながらその時の運動は最初からアウトだったわけです。
私たちは、富士山を世界文化遺産として登録することを目指しています。かつて、私たちの活動が報道された時に、
某有名キャスターから「自然遺産がだめだから、文化遺産でいくというのは、裏口入学するようなものだ」という
辛口のコメントをされたことがありましたが、これはあまりにも表面的な見方でした。
自然遺産は、例えば知床半島や屋久島が有名ですし、小笠原諸島も本年の世界遺産委員会(第35回)にて登録を果たしましたが、
富士山は別格です。富士山は単なる自然物というよりも、歴史を通してすべての日本人の心の支えであり、宗教・芸術・文化・
生活の源であったからです。その精神性の高大さは他に比類なきものであり、まさに、富士山の文化的価値が屹立しているのです。
もちろんその文化的価値を裏打ちしているのが、類まれなる自然美であることは言うまでもないことですが。
これから、このブログでは富士山の素晴らしさをあますところなくお伝えしていくつもりですし、
富士山世界登録までの道のりをみなさんとご一緒に歩んでいきたいと思います。
どうぞ最後までおつきあいくださいませ。