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秋の夜長富士山読書月間<その三>「富士山にのぼる」 石川直樹 著

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タイトル 富士山にのぼる
著者 石川直樹
発行 教育画劇(2009年刊)

 

本の帯には「子どもたちへおくる、はじめての写真絵本」とある。
ページをめくると、子どもたちに読みやすいようにと、漢字にはふり仮名が添えられている。

著者の石川直樹氏は1977年生まれ、写真家でありつつ、
七大陸の最高峰登頂を世界最年少で達成した若き冒険家としても知られている人。
そんな冒険家石川さんに先日偶然お会いすることができた。
そこには日焼けの色濃い、精悍な顔をした若者の姿があった。

「石川さん!この本を買いました。」とお声かけさせていただくと、

「今年も2回富士山にのぼりました。」と白い歯を見せて、笑って応えてくれた。

石川さんが富士山に初めてのぼったのは19歳の時、
それ以降、世界の高い山に挑戦する前には富士山にのぼり、コンディションを整えるそうだ。

巻末には石川さんが冬の富士山にのぼる際の、装備一式の一覧が写真と一緒に解説されていて面白い。
きっとこの本を読んだ子どもたちは、自分も冒険家になった気分を味わえるのだろう。

そのひとつの項目にトイレットペーパーがある。
石川さんの解説には「使った紙は、その場にすてずに必ずもち帰る」とある。
子どもの記憶にも間違いなく刻み込まれ、自分が富士山にのぼった時は、ごみをもち帰るんだろうなと思う。

石川さんと「また会いましょう」と挨拶をして別れた後、
せっかく持参した著書にサインを頂くのを忘れたことに気がついた。残念!

 

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