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「富士屋ホテル その一」

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今回の旅の目的地は富士屋ホテル。

1878年(明治11年)に誕生した日本で始めての本格的リゾートホテルである。
改めて、言うまでもないが、このホテルからは富士山は見えない。
この地で500年の歴史を持つ、「藤屋」の名前を「富士屋」に改名し、富士屋ホテルは誕生したとある。
(富士屋ホテル公式ホームページより)

では、なぜ富士屋を名乗ったのか、それはこのホテル誕生の背景にある。
「外国人のために作られたホテル」、外国人にとって富士山とは日本の美の象徴であった。

実際のところ、富士屋ホテルは1893年(明治26年)から1912年(大正元年)まで「外国人専用ホテル」であったのだ。

富士山の眺望を売りにしているホテルや旅館は数多くある。
もちろん、富士見をしながらの温泉は格別である。しかし、富士山が見えない富士屋ホテルに行くには訳がある。
それは富士山が見えなくとも、館内のいたる所で富士見ができるからである。

上記写真はチェックインの際、荷物に付けてくれる札。
「ONLY 1 HOUR FROM TOKYO」の宣伝文句をはじめ、全てがローマ字表記になっているところが、
かつての外国人専用ホテルの名残(なごり)だろう。
デザインの秀逸さも気に入っており、ホテルを訪れる度に、必ず持ち帰って大切にコレクションしている。

問合せ先
富士屋ホテル
〒250-0404
神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359
TEL 0460-82-2211

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