切手収集に興味がない方でも
「見返り美人」(菱川師宣画)と「月に雁」(歌川広重画)の2枚の切手は知っている方も多いのでないだろうか?
昭和30年代~40年代に切手収集に走った切手少年少女は
自分のスタンプブックにいつかこの2枚をコンプリートすることを夢見ていたはずだ。
当時はとても高額で取引されていたため、「見返り美人」と「月に雁」の切手は子供の私には全く手の届かない代物だった。
しかし、私が2枚の切手に惚れたのは価格もさることながら、他の切手と違った特徴のあるタテ型の形とサイズ。
そのため、今でも縦長切手には弱い。縦長のサイズを発見するとつい買ってしまう。写真のこの1枚もそう。
1997年(平成9年)は日本チリ修好通商航海条約が締結されて100周年。
その記念すべき年にチリの富士と呼ばれる「オソルノ山」をモチーフに葛飾北斎をイメージして描いた秀作。
富士山は世界をつないでいる。