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富士の紅葉2012 その六「御坂峠」

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* 葛飾北斎 冨嶽三十六景「甲州三坂水面(こうしゅうみさかすいめん)」 (山梨県立博物館蔵)

御坂峠(みさかとうげ)といえば文豪太宰治の足跡が残る地としても有名だが、
その歴史は古く、日本武尊が東国遠征の際にこの峠を通ったのが始まりとされる。

太宰が「富岳百景」を書いた天下茶屋があり、
その文中にある<富士には、月見草がよく似合う>
というあの有名な一節を刻んだ文学碑が建っている。
月見草も似合うがもちろん紅葉もよく似合う。

太宰治がこよなく愛した絶景を私たちもそのまま眺めることができる。
この紅葉の季節ならではの「秋限定・天然ナメコほうとう」もお勧め。
黄赤に美しく染まった周囲の山々と富士山の絶景が訪れる人の目を楽しませている。

例年だと11月に入る頃に紅葉はピークを迎える。
本稿では北斎が描いた御坂峠から富士山麓を見渡した光景を使用した。
 

見頃 10月中旬~11月上旬
所在地 山梨県南都留郡 富士河口湖町

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