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富士山を観に演芸場へ

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先日国立演芸場に落語を観に行って来た。
実は楽しみにしていたのは、舞台の緞帳にある見事な富士山を観ること。

図案は江戸時代に活躍した浮世絵師、
葛飾北斎の版画「凱風快晴(がいふうかいせい)」。
北斎の代表作であることはもちろんのこと、
浮世絵版画の最高傑作であるとも言われている。

「冨嶽三十六景」に登場する通称「赤富士」が、
豪華な姿となって演芸場の『顔』になっている。
説明によると緞帳の制作には、丹念に染めた糸を職人が手仕事によってつづり合わせる、
綴錦織(つづれにしきおり)と呼ばれる技法が用いられている。
また綴錦織の歴史は古く、天平時代の正倉院に収蔵された
美術品にもこの技法は存在しているそうだ。

もちろん落語を楽しんだことは言うまでもない。

国立演芸場URL
http://www.ntj.jac.go.jp/engei.html

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