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富士山 いや 富士産な理由 その三

富士のブランド数多くあれど、その名も富士山を産地にした美味しいこだわりを紹介していく。
富士産な理由をお届けする。その第3弾。

ラスクという食べ物をご存じの方に喧嘩を売るつもりはないので、最後まで読んで頂きたい。
今から10年以上前のある一時期、私はパン屋を共同経営していた。
店ではどうしても売れ残りの商品がでる。
特にこの時期、7月から8月という夏の間、パンはあまり売れない。
惣菜パンなど翌日まで保存ができない商品は廃棄、
ハード系のパンは一部翌日も販売するものもあるが基本は「廃棄」か「翌日販売」になる。
その2者選択において実はもう1つの方法がある。

それが「ラスク」だ。売れ残った食パンをカットして、揚げてラスクにして販売する。

当然食パンが売れ残った日の翌日は店頭にラスクが並び、売り切れの翌日は並ばない。

つまりラスクは商品の2次利用、売れ残りの救済なのであった。

そのラスクだが、市場に出回るようになり、ヒットするラスクが現れ、
そしてなんとラスクの専門ブランドの誕生、ラスク専門店なるものまで登場するに至った。

その時、私の本音は「何言ってるんだい、ラスクなんて元々売れ残り商品だったんだぜ」と
心の中で悪態をついていたのである。

つまりラスクなんて、「わざわざ買って食べる人の気が知れない」だったのだ。

それがある日、お土産で食べたラスクで評価が180度変わってしまった。

「美味い、ラスク、恐るべし!」

そう!ラスクは売れ残りの副産物などでなく、ちゃんとした商品になっていたのだ。

というわけでラスク好きになってしまった私は、いまではラスクラバー、ラスク大好物、
ということで富士産ラスクのご紹介でした。

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