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富士山備忘録2017年

師走である。テレビ番組などもこの季節、1年を振り返ったりする。
12月と言えば世間的にはいくつか定番がある。まずは何と言っても「忠臣蔵」。
必ずこの季節、映画かドラマになって、大石内蔵助が登場するのも風物詩になっている。
私としてはもうひとつ、「12月8日真珠湾攻撃」すなわち1941年12月8日未明(アメリカ合衆国時間 7日)、日本海軍が行なったアメリカ合衆国ハワイ州真珠湾軍港(パールハーバー)への攻撃。これによって太平洋戦争が始まったことが、この季節になると思い出す「歴史」だ。

この時の暗号文は、言わずと知れた「ニイタカヤマノボレ」である。
さてあまりにも有名なこの新高山だが、先日ある学生と話していて「この新高山って何県にあるんですか?」と言われて、「おっと、そうきたか」となった。
「新高山登レ1208」は、「12月8日午前零時をもって対米英開戦」を伝える日本海軍の暗号で12月2日に発信されている。その新高山は台湾の最高峰である玉山(海抜3952m)の日本統治時代の名前だ。今ではもちろん「新高山」という名称は使われていない。

玉山は3952mなので富士山の標高3,776mよりも高い。
現在は中華民国山岳協会と日本富士山協会によって、玉山と富士山の友好山提携が締結されている。台湾に住む甥に連絡をして玉山の写真を送らせたのがこちらである。ちなみに彼は台湾で考古学の勉強をしており、台湾に住む学者。年に一度正月に日本に帰ってくる。再会が楽しみ!

撮影 鳳至あきら

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