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ゆく富士 くる富士

令和になり、日本で初のラグビーワールドカップが開催された2019年がまもなく終わる。
台風の被害はまだ日本各地に深い影を落としている。
私の住む鎌倉も被害が多く出た。
私自身は15号の際、家屋と自動車が破損、車は戻って来たが、家の修理は目処が立たずに年を越す。
しかし住む場所があるだけでも感謝する気持ちになるほど日本中で被害は甚大だ。

15号が去った翌日、台風一過で晴れた浜辺から富士山が見えた事はすでに書いたが、日々癒してくれる自然も時に牙を剥く。つくづく自然の前で人は無力だ。

鎌倉を走る国道134号はその一部は箱根駅伝としても有名だが、そちらも被害を受けている。

その全線開通は1965年だそうだが、台風が来るたびに稲村ヶ崎のあたりは被害があり、通行止めを余儀なくされる。

人間の考えたアイデアは半世紀ももたないのだろうか。

1年を振り返ると大変さだけが記憶に残る感じもするが、それでも新しい年に希望を持ちたい。

富士山の景色を探した1年だったが、先日行きつけの古本屋て未使用品のポストカードセットを見つけ、購入した。

買った人が記したのだろうか?
ポストカードの外袋には、「38.8.25」とメモ書きがされていた。
確証はないが、きっと昭和38年に富士山を旅行された方が記念に買われたのだと思う。

人の作ったものは半世紀もたないかもしれないが、思い出は永遠だ。

今年も一年間お読みいただき、誠にありがとうございました。
来年も皆様にとって素晴らしい日が訪れますように

223マガジン編集長 鈴木重美
撮影 本人

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