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連載500回記念 富士山を巡る旅 その二(連載 vol.498)

今月は500回自画自賛記念と称して、私のこの9年間の富士山を巡る旅の記録を振り返っている。(あくまでも自画自賛企画です)

その二は2015年正月の旅。

河口湖の温泉に入って富士山を眺めよう、と友達を誘い、一泊旅行を敢行した。

日の出とともに色を変える富士山を満喫しようという単純な思いつきだった。

旅は道連れ、気ままなスケジュールは河口湖、山中湖に住む友人を訪ねたり、美味しいほうとうを食べたりと冬の湖畔を巡ることができた。

その友人はその頃から、神に傾倒していき、ついに今年2020年に在家出家している。

仏陀の世界に渡るという「得度(とくど)」という表現が正しいのだろうか? 彼とはバリを一緒に旅した時も、神の国バリに深くハマっていたようで、滞在した町でも飲み屋に行く私と、寺院を回る彼とは随分訪ねたい場所が違うような気がしていた。

 

私は相変わらず俗世界のしがらみにまみれて暮らしており、出家しようとは全く思わないが、露天風呂に入っている彼が日の出に染まる富士に手を合わせていた気持ちは十分に理解でき、一緒に合掌したことをよく覚えている。

まあ、そのぐらいにこの時見た富士山は神々しかった。

 

この写真の原稿の日付は2015年1月9日になっている。

その冒頭で「旅は人生の道標(みちしるべ)をモットーにしている私。毎年富士山ツアーを欠かさない」としているが、そのモットーある「毎年富士山ツアーは欠かさない」をしっかり守っている。

 

2015年 正月

撮影は本人

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