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秋の夜長富士山読書月間2013 その二

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出版社 文藝春秋
著者 久保田 淳
価格 872円(税込)

 

日本で最も古い歌集「万葉集」に、
既に富士山は描かれていることは誰も知るところだ。

日本文学における富士山の存在は
敢えて言うまでもなく、特別な存在ということだろう。
 

本書では富士山が登場する50もの作品を取り上げて、
日本人にとって富士山とは何だったのかを
改めて、解き明かそうとしている。

芭蕉や白秋が詠んだ富士山や
漱石が日本で唯一誇れるものとして挙げた富士山。

それは山にあって単なる山に非ず、
日本人の心に深く刺さる霊峰を
文学はいかに私たちに伝えてきたかを探る、
まさに日本人の心の旅の物語のように読むことができる名著である。
 

「万葉集から松本清張まで」
古今に渡り、日本人は富士山に対しどのように心動かされ、
どう言葉に表現してきたかをわかり易く解説してくれている。
 
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秋の夜長富士山読書月間2013 その一

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出版社 新日本出版社
著者 田代 博
価格 1,680円(税込)

 

昨年のこの季節に連載した読書月間。
今年も引き続き、富士山読書週間をスタートしよう。
 
現在、2013年富士山世界遺産登録を目指し活動しているが、

日増しに登録実現への期待が高まっていることを痛感する毎日である。
きっと、登録が決定する6月に向けては、

たくさんの富士山関連の本が書店の棚を賑わすに違いない。
そこで今回の読書月間では
今から抑(おさ)えておきたい富士山本を御紹介する。
 

先ずは 田代博先生の「今日は何の日、富士山の日」である。
交通事故にあい、リハビリのために登った山から眺めた
富士山の魅力にはまった田代さんの富士山愛が詰まった
一冊になっている。
 
本職は高校で教鞭をとる田代先生の富士山観察は、
最早(もはや)単なる趣味の域を超えていてライフワークと呼べる。
 
富士山先生のこの一冊は
まさに富士山を知る道標(みちしるべ)的存在だろう。
 
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新名所!東京駅の富士山

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多くのメデイアが取り上げたので既に新しい名所になっているが、
JR東京駅の丸の内地下南口改札横に設置された
富士山の壁画を見に同駅を訪ねた。

先月リニューアルしたばかりの東京の玄関東京駅の丸の内駅舎の屋根には
雄勝石のスレートが使用されている。

今回の壁画も、津波の被害を受けた宮城県石巻市雄勝(おがつ)町の小・中学生らが、
硯(すずり)の原材料になる地元特産の同じ雄勝石のスレートを使い、
制作することになった。


使用にあたっては仙台市在住の雄勝石作家 
齋藤玄昌實(げんしょうじつ)さんが
「地元の子供たちに雄勝石で壁画を作ってもらい、復興のシンボルにしてはどうか」と
JR東日本に提案し、実現する運びとなった。

壁画は縦約1・9メートル、横約2・5メートルで、
20センチ四方の雄勝石のスレート108枚を組み合わせて制作にあたった。

齋藤さんの原画に、地元の5小・中学校の児童・生徒150人が
12色の絵の具で朝日に照らされた富士山の図柄を描き、
復興への希望を表現しているとのこと。

ぜひ新しく甦った東京駅を訪れた際にはご覧頂きたい。

 
雄勝石復興プロジェクトサイト http://www.facebook.com/ogatsuishi.fukkou

富士の紅葉2012 その十 「信長公黄葉まつり 」

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紅葉を巡る旅2012。
旅の最終目的に選んだのは、こちら、
静岡県富士宮市にある西山本門寺。
今年で13回目を迎える「信長公黄葉(こうよう)まつり」である。

祭りは境内の大銀杏が黄色に色づく11月に開催される。
黄葉が鮮やかに舞う富士山西山本門寺は富士五山の一つ。
康永2年(1343年)に日代上人が開創した由緒ある寺院。

なぜ信長と思われる方も多いのでは?
本堂の裏手には、天正10年(1582)京都本能寺の変で討ち死にした
織田信長の首塚が祀られているのである。
本能寺では結局、信長の遺体は発見されていない。
そんな理由も、この首塚に信ぴょう性を与えている。

信長と言えば火縄銃を広めたことで有名。
その火縄銃の演武や武者行列、ご当地グルメなど
魅力が溢れるイベントにぜひお出かけください。
 

開催日 2012年11月11日(日)
開催場所 西山本門寺
問い合わせ先 信長公黄葉まつり実行委員会(芝川商工会内)
TEL: 0544-65-0273
富士宮市観光課
TEL: 0544-22-1155

富士の紅葉2012 その九 「もみじ祭り」

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「富士の紅葉2012」と題して連続で紅葉情報をお届けしている。
今回はその「九」。
回数が進むごとに紅葉も各地でかなり進行していることだろう。

しかし、なんで秋になると葉は色づくのだろう。

一口に紅葉と言っても、
銀杏(イチョウ)のように黄色くなる「黄葉」と、
楓(カエデ)のように赤く染まる「紅葉」、
それに褐色に変わる「褐葉」の3種類があり、
いずれも「紅葉」として扱われることが多い。

その「紅葉」のメカニズムはかなりのレベルまで解明されているが、
実のところ植物が何のために葉の色を変えるのか諸説あり、
いまだに明らかになっていない。

富士吉田市で10月27日(土)から開催される
もみじ祭りを御紹介する。

イベントスケジュールは以下の通り。
 

もみじ回廊夜間ライトアップ
【日程】 開催期間中毎日 16:30~21時

 

特別演奏会 & きのこ汁無料提供サービス(限定300食)
【日程】 平成24年11月4日(日)
【開催場所】 道の駅富士吉田イベントデッキにて
・二胡・富士山火炎太鼓・ディキシーランドジャズの生演奏をご堪能下さい。
     ※演奏会の内容は変更する場合もございますので予めご了承下さい。
・秋が旬のキノコ汁を無料サービス!
     ※限定300食となりますので予めご了承下さいませ。

 

写真展『撮っとこ!富士山 ~登山道で出会った風景~』
【日程】 平成24年10月6日(土)~11月18日(日)
【開催場所】 富士吉田市歴史民俗博物館

 

ポスター展『吉田の火祭り ~伝統の祭り歴代ポスターが集結~』
【日程】 もみじ祭り開催期間中
【開催場所】 富士山レーダードーム館


 

富士吉田市 「もみじ祭り」

開催日 平成24年10月27日(土)~11月11日(日)
開催場所 リフレふじよしだエリア
(道の駅富士吉田・富士吉田市歴史民俗博物館)
問い合わせ先 一般財団法人 ふじよしだ観光振興サービス
TEL 0555-21-1000

富士の紅葉2012 その八 「温泉で紅葉&富士」

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紅葉が始まるということは、気温が下がることを意味する。
気温が下がれば当然身体は冷えてくる。
となれば温泉に行きたくなる。

できれば温泉に入り、富士山と紅葉を一緒に楽しみたい。
そんな欲張りな人にお薦めスポットを紹介したい。

御胎内(オタイナイ)温泉 健康センター。

御殿場の温泉と言えばここ!
というぐらいメジャーな温泉だが、
この紅葉の季節はまた特別な風情がある。

富士山の噴火によってできたといわれる
熔岩隧道「御胎内」内部が
人間の胎内に似ていることからの命名という逸話が残る。

この季節ならではの絶景と温泉の至福、ぜひ!!
 

お問い合わせ 御胎内温泉健康センター
TEL 0550-88-4126
所在地 静岡県御殿場市印野1380-25
詳しい情報 http://www.otainai-onsen.gr.jp/

富士の紅葉2012 その七「富士見山と男滝」

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* 写真提供:社団法人やまなし観光推進機構

富士見山という、その名の通り
富士山の眺望のためにあるような
山の紅葉ポイントをご案内する。

山梨百名山にも数えられる
その誇り高き名前を持った山には実はもうひとつ、
どうしても再来したくなる場所がある。

それは 男滝と呼ばれる滝の景色。
水しぶきをあげる滝と紅葉とのツーショットは
この季節ならではの贈り物。
滝の音と紅葉の色を楽しんで頂きたい。

もちろん富士山を眺める展望台は、
コース中最も見晴らしのよい場所にある。
当然、富士山が眼前にそびえていてすばらしい。
背後には南アルプスが見えて、まさに絶景なり。
 

所在地 南巨摩郡 身延町平須
お問い合わせ 身延町観光課
TEL 0556-62-1116

富士の紅葉2012 その六「御坂峠」

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* 葛飾北斎 冨嶽三十六景「甲州三坂水面(こうしゅうみさかすいめん)」 (山梨県立博物館蔵)

御坂峠(みさかとうげ)といえば文豪太宰治の足跡が残る地としても有名だが、
その歴史は古く、日本武尊が東国遠征の際にこの峠を通ったのが始まりとされる。

太宰が「富岳百景」を書いた天下茶屋があり、
その文中にある<富士には、月見草がよく似合う>
というあの有名な一節を刻んだ文学碑が建っている。
月見草も似合うがもちろん紅葉もよく似合う。

太宰治がこよなく愛した絶景を私たちもそのまま眺めることができる。
この紅葉の季節ならではの「秋限定・天然ナメコほうとう」もお勧め。
黄赤に美しく染まった周囲の山々と富士山の絶景が訪れる人の目を楽しませている。

例年だと11月に入る頃に紅葉はピークを迎える。
本稿では北斎が描いた御坂峠から富士山麓を見渡した光景を使用した。
 

見頃 10月中旬~11月上旬
所在地 山梨県南都留郡 富士河口湖町

富士の紅葉2012 その五「紅葉ツアー」

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9月も過ぎ、10月になると、木々の葉が色づきだし、
いてもたってもいられなくなる。

温泉好きの私に、どこからともなく
「入りに来てください」と甘い誘いが聞こえはじめ、
パソコンの前でこうして旅情報を検索し始める。

富士山の自称広報部長の私は
リーズナブルで誰でも楽しめる富士山の旅を
皆さまにお届けすることも使命のひとつと考えている。

今回ご案内する旅は富士山紅葉の旅。
7つの紅葉の名所を巡るというとても贅沢なツアーである。

「紅葉の秋富士7景周遊」と銘打ったツアーの概要はこちら

①旭日丘湖畔緑地公園 【山中湖半の紅葉名所】
②河口湖オルゴールの森 【秋バラと紅葉が秋色を織りなす西洋庭園を見学】
③西湖いやしの里 根場 【日本の原風景が広がる茅葺集落散策】
④精進湖・本栖湖 【富士五湖の紅葉を車窓より観賞】
⑤朝霧高原 【雄大な富士山が印象的な絶景】
⑥白糸の滝 【紅葉と名瀑のコラボレーション】
⑦新東名道 人気のNEOPASA駿河湾沼津【訪れる人が後を絶たない新東名の一番人気スポット】


出発場所は新横浜、横浜ほかで
新横浜であれば、
朝7時30分に新横浜を出発したバスは1日で絶景紅葉ポイントを周り、
19時過ぎに新横浜に戻るというもの。
(他のコースはホームページ http://www.yomiuri-ryokou.co.jp/ を参照してください)
 

旅行企画
お問い合わせ

読売旅行 横浜営業所
TEL 045-650-4343
空席情報 http://www.yomiuri-ryokou.co.jp/

富士の紅葉2012 その四「その名も!紅葉台」

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* 写真提供:社団法人やまなし観光推進機構

その名も「紅葉台」である。
富士山のちょうど北側、西湖(サイコ)の南、
また、青木ヶ原樹海の東端に位置する足和田山の尾根にある。
紅葉した樹海の眺めが美しく、このネーミングとなった。

ここの展望台からは紅葉はもちろんのこと、
正面には雄大な富士山が裾野まで広がり、
360度の大パノラマが満喫できる。
まさに最高の紅葉スポット。

紅葉台を含め、三湖台、五湖台(すべて足和田山)が
東海自然歩道のコース上にあり、
この季節はトレッキング愛好家にも人気のコースとなっている。
 

見頃 11月上旬
お問い合わせ 鳴沢村観光協会
TEL 0555-85-3900

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