~ メシは雪 湯気は雲海 腹は空 富士に見立てた 茶碗で頂き ~
223マガジン63で醤油皿を紹介したので今回はお茶碗。
今年1月にご紹介した富士猪口のシリーズの茶碗である。
「茶碗」と書くと、どうしても茶器の総称に聞こえてしまう。
茶碗は本来お茶を飲む器がそのまま、ご飯を盛る器にも使われるようになったことから
“お茶碗”と呼ばれるようになった由来を持つ。
江戸時代までは一般庶民は飯や汁のための木製の“椀”を使っており、
写真にあるような陶磁器の食器を用いるようになったのは江戸時代になってからと言われている。
茶碗の呼び名で言えば「夫婦茶碗」も忘れてはならない。
二つ一組のものを「ペア」「一対」など呼ぶが、この「夫婦茶碗」と呼ぶ感性こそ
日本人ならではのものだろう。
通常夫婦茶碗は大小ペアになっている。
この富士碗もそうだ。
大きいサイズの「him」と小さいサイズの「her」の2種類があり,
2個セットの「couple」はまとめて1つの箱に入っている。
大小ペアで新しく二人で生活を始める二人にぜひとも、
こんなセンスいい茶碗を贈って欲しいものだ。