中山雅史さん

サッカー選手/ジュビロ磐田所属
静岡県志太郡岡部町出身。
藤枝東高校・筑波大学卒業。1967年9月23日生まれ。
1990年に、ヤマハ発動機(後のジェビロ磐田)に入社し、サッカー部に所属する。1992年アジアカップ(日本・広島)FIFAワールドカップや1998年FIFAワールドカップ(フランス)2001年コンフェデレーションカップ(韓国・日本)に日本代表として出場。
1997 年にはチャンピオンシップMVP・Jリーグアウォーズベストイレブンを受賞。その後も、AFC月間最優秀選手賞やJ11stステージ優秀選手賞、Jリーグアウォーズ最優秀選選手賞・得点王・チャンピオンシップMVPやAFC年間ベストイレブン等を受賞する等、個人タイトルを数々受賞。
現在は、ジェビロ磐田所属。Jリーグ選手協会名誉会長等も務める。
富士山って、色々なシンボルだと思うんですよね。私の出身地の岡部町ってとこは簡単に富士山が見える場所じゃないんですよ。でも、そんな中で、小さい頃、 私だけの富士山がよく見える場所を見つけて持っていたんです。そこに行って、大学受験の合格通知が来たときに、富士山に向かってその通知を見せに行ったん ですよ。なぜだか、合格したんだってことを、富士山に見せに行かなきゃいけない気がして。自分でもなぜそんな行動をとったかわからないんですけどね。富士 山に自慢しに行ったというか富士山に対抗しに行ったんですかね。富士山ってそういう力があるんですよね。
富士山って力の源だと思うんですよ。練習や、試合前に富士山が見えると何だかいいことがありそうだなって思えるんです。単体で立っている富士山があまりにも、堂々としているからですかね。あの形とたたずまいに力をもらうことが多いですね。
そ れに富士山は、静岡・山梨県の象徴でもあると思うんですね。富士山って、意外と地元の人たちにとって、非常に身近な存在なんですよ。だから、山梨と静岡県 に住む人それぞれが、富士山が自分の県のものだって思ってたりするんですよね。いつも近くにいて見守ってくれている存在のような。でも、県外の人とかに とっては、特別に思っている人も多いみたいで。富士山を見て拝む方もいらっしゃる位ですからね。以前、県外の友人が「富士山が見えた」ってすごく喜んでい たんですよ。それを聞いて、なんだか誇らしい気持ちになりましたね。自分の身内をほめられたように嬉しくて、「そうだろ、すごいだろ」って自慢したくなり ました。富士山は、私たち地元の人たちにとって誇れるものです。そんな富士山が、私たちだけでなく、日本人みんなが自慢したくなるような山になって欲しい なと思いますね。そしたら、富士山はより素晴らしいものに変わっていくんじゃないんですかね。自分にとっての自慢のものを汚そうとする人なんていないと思 いますから。