長嶋茂雄さん

元野球日本代表監督/読売ジャイアンツ終身名誉監督
1936年2月20日生れ。千葉県佐倉市出身。立教大学から1957年読売ジャイアンツに入団。1959年6月25日、日本プロ野球史上初の天覧試合(後楽園球場での対阪神戦)で、サヨナラホームランを放つ。受賞タイトルは、新人王、首位打者6回、本塁打王2回、打点王5回、シーズン最多安打10回、MVP5回、ダイヤモンドグラブ賞2回など。新人年度よりオールスター17年連続ファン投票1位、ベストナイン17回(現役全シーズン)。1975年から1980年、1993年から2001年まで読売ジャイアンツの監督を務める。1994年10月8日、同率首位の中日との最終戦を制しリーグ優勝、同年の日本シリーズで西武を破り日本一に。監督成績は1034勝889敗59分、リーグ優勝5回、日本一2回。2001年読売ジャイアンツの終身名誉監督となる。
励まされ、癒され、勇気を貰った

富士山が好きだ。初めて眺めたのはいつだったか覚えていない。眺める度にどんどん引き込まれる様に好きになってきたような気がする。近くで見ると、とてつもなく雄大で、圧倒されるような力で迫ってくる。遠くから見ると、すっきりと、優美で、秀麗と言う言葉がぴったりする。
現役の選手だった時代から益々富士山に魅せられてきた。オフに体を鍛え抜くため修練の場所に選んだのが伊豆・大仁だった。遥かに聳え立つどっしりとした姿は、がむしゃらにバットを振りぬく活力を与え続けてくれた。箱根・仙石原の山荘の湯船に体を沈めながら眺める富士山は、手足の先から疲労を吸い上げてくれるような心地よさを与えてくれる。
励まされ、癒され、時には勇気を貰った。
おそらくフジヤマは浮世絵で昔から世界に知られ、サクラと並んで日本の象徴でもあるが、日本の宝だけにしておくのはもったいない。地球が創り上げた素晴らしい財産、世界共有の宝になって当然だと信じている。