3打差で迎えた最終18番ホール。
「あの富士山のように。今日はでっかいゴルフができたと思う」
そう、日本一の山、富士山の頂上を指差した。
2006年のフジサンケイクラシック(富士桜カントリー倶楽部)での優勝、史上4番目の若さでツアー通算20勝目に到達した、節目の試合でした。
2歳半でゴルフクラブを持ち、5歳でコースデビューを果たした幼い日の私は、人生の夢、ゴルフ人生を思い描きました。
賞金王、日本ゴルフツアー永久シード権、そしてマスターズ・トーナメントでのリーディングボードへ。
どれ一つとっても、とても難しい、簡単に得られるようなものではないコトです。それは、まるで富士登山のようなもの。
大きな怪我に苦しめられながら、5回の日本国内賞金王を獲得し、日本ツアー通算26勝し、史上7人目の永久シード権を獲得。さらに、私はマスターズ・トーナメントでの日本人最高成績という頂に、登頂することができました。
私は夢をすべて叶えました。
そして、燃え尽きました。
富士山頂への道のりは、険しく長い。
私の夢への道も、とてつもなく険しい長いものでした。
そして、富士山の世界文化遺産への道も、とても長いものです。
私の第二のゴルフ人生、新しい片山晋呉は、
富士山の世界文化遺産への登録と一緒に花開きます。
私も、富士山を世界文化遺産にします!