森本毅郎さん

アナウンサー
昭和14年9月18日東京生まれ。慶応大学文学部英文科卒業。
昭和38年NHK入局 岡山、佐世保、神戸局を経て、47年東京。
「新日本紀行」「女性手帳」等を担当。
昭和55年4月から「ニュースワイド」のキャスター。
昭和59年3月NHK退職、フリーになる。
「森本ワイドモーニングEye」「ニュース22・プライムタイム」「そこが知りたい」「スパスパ人間学!」「情報ライブEZ!TV」などの司会を担当。
現在「噂の!東京マガジン」「森本毅郎・スタンバイ」の番組を担当している。
私の両親は富士山の裾野に眠っています。生前、親父は「富士を見晴らす何とも気持ちのいい墓を買った」と喜んでいました。東京からは遠いし、墓参りも大変 だ、と私は内心思ったものです。親不孝な私は、ゴルフ帰りに立ち寄って花を手向けるという有様で、何とも恥ずかしい限りですが、いざ墓前に立ったときに 迫ってくる富士の圧倒的な美しさに、ああ、親父が言っていたのはこのことだったのだとつくづく思うのです
両親が亡くなって20年余り。今、私は小さな山荘を山梨と箱根に持っているのですが、その道中を常に富士山が見守っています。まるで両親に見つめられているようで、少々窮屈ではあるのですが・・・・。
富士山は、私にとって心の拠り所。その懐に抱かれていると、不思議な安心感に満たされるのです。