岡崎朋美さん

スピードスケート選手/トリノオリンピック日本選手団主将
1971年9月7日生まれ、北海道清里町出身。
釧路星園高校卒業後、1990年富士急行へ入社。当時の日本のエース・橋本聖子選手の背を追う苦しい練習に耐え、1992年、真駒内選抜500m優勝をきっかけに世界の舞台へ。1994年のリレハンメル五輪を皮切りに、4度の冬季オリンピックに出場。 1998年長野五輪スピードスケート女子500mにて銅メダル獲得、2006年トリノ五輪では4位入賞など長期にわたり目覚しい活躍をし続けている。
私が富士山を始めて見たのは高校を卒業して、スケートのために富士急に来たときです。どの季節の富士山も素敵なのですが、その中でやはり冬の季節の澄んだ 空気の中での富士は特に好きです。雪を被った富士はとてもきれいです。冬の富士山が好きな理由として、スケートが冬のスポーツであるということもあると思 います。富士山が見える環境の中でのスケート練習は、自分が日本一になった気分になります。やはり、富士山というのは日本一の山ですから、いつも目標にし ながら頑張っています。富士山には富士急行に入社してから何十回も登っています。2006年のトリノオリンピックの前にも登ろうと試みたのですが、あいに くの台風の日でした。それでも、何がなんでもトリノに行く前に富士山に登りたくて、死に物狂いで登りました。しかし、やはり台風の日、頂上に着いてもご来 光を眺めることは出来ませんでした。残念がりながら下山してきたのですが、途中の8合目に到着すると急に視界が開けてきました。見えるかなっと期待をして 待っているとご来光が見えました。すごく感動して、そこで皆でトリノオリンピックの祈願をして帰ってきました。ですから、皆さんにも是非応援していただき たいです。私たちに夢と勇気を与えてくれる富士山がずっと輝き続けられるよう、是非世界遺産に登録されることを心から祈っています。