鈴原天照大神社(すずはらあまてらすおおじんじゃ)を過ぎ、3~40分も歩いただろうか?
「二合目」と書かれた標識に到着。
ここには見事な社殿がある。
一緒に登った人が「富士河口湖にある里宮の本殿を移築した」と教えてくれた。
そこでしばらくの休憩をとる。
登山は同じぐらいのレベル、年齢のグループで登る場合もあれば、年齢もバラバラというパターンもある。私たちの場合は後者。
当日参加も含め、総勢10名、最年長の60オーバーの女性の方から、30代のビジネスマンまで、様々な人たちが一緒に目的地点を目指している。ひたすら上を目指す登山もいいが、多めの休憩を沢山とり、みんなで持ち寄ったおやつ、果物を味わいながら、ゆっくりと足を進めている。
登る速度が遅くなる理由がもうひとつある。
それは、登るにつれ、景色を変えていく、多種多様な植物たちの歓迎だ。
私のような植物図鑑を一夜漬けで勉強してきた者にも、なんとなく、広葉樹が次第に針葉樹に変わってきたのがわかる。
標高によって、植物分布が変わると、その本にも書いてあったが、まさにわずか数分の距離で緑の景色が変化している。
都会にいると、季節の変化を感じるのが難しいと言うが、ここではわずか数十メートルの高さの変化で、四季が変わる様を実感できると言ったら大袈裟だろうか?
次に登る時は、昨晩見た植物図鑑を携帯しようと思う。(続く)