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富士山切手コレクション その2

2001年3月30日発行の「富士山と宝飾の山梨」の切手である。
山梨県の伝統工芸である宝飾研磨技術を山梨名産の巨峰と見事に融合させた一枚になっている。

山梨県には、原石の加工と貴金属加工が一体化して栄えた歴史があり、その原石の基本であったのが水晶である。
この切手、実はイラストには水晶も描かれている。この写真では見えにくいが、富士山の下部に光るのは水晶だ。

甲斐の武将、武田信玄の財政を支えたひとつが水晶鉱山だったのは有名な話、
その水晶とダイヤモンドをアレンジし、ブドウの王様、巨峰とを一枚の切手に描いたとは、
見事な発想力と画力としかいいようがない。

開運のシンボルである水晶と富士という、これまた、どちらも開運アイテムの組み合わせに、
この切手は使わずに、ずっと切手ブックにしまったままになっている。
気が小さいせいか、使ってしまうと、運まで去っていってしまいそうな気持になるからだ。
どうして、切手を貼って手紙を送った相手の開運を願えないのだろうか?
この切手を眺めるたびに、己の小心者感にさいなまれ、微妙な気持ちになってしまう。

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種類/ 80円郵便切手
意匠/「富士山と宝飾の山梨」
発行日/2001年(平成13年)3月30日
原画作者/市瀬 千津子
※この切手情報は発行当時のものになります。
 

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