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富士見百景 その八 「城山公園(千葉県)」

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* 富浦の原岡海岸で見られたダイヤモンド富士
  写真提供「南房総市」

「幸運」という言葉がこの富士見には欠かせない。
やはり夏場の富士見はひとつの賭けだろう。
見れればラッキーなのだけど、富士見ができないことのほうが多い。
そこでどうしても「幸運」に頼るしかなくなる。
今回の富士見百景は千葉に飛ぶ。

歴史書によると館山市にある城山公園はもともと
上総国を支配した戦国大名里見義頼が築城した
館山城(1590年に完成)の跡地とされている。
里見と言えばあの里見八犬伝の一族である。

「仁」・「義」・「礼」・「智」・「忠」・「信」・「孝」・「悌」
の文字のある数珠玉を持ち、犬の字を含む名字を持つ八犬士の物語
「南総里見八犬伝」
と言えば、里見氏を知らない人も
「ああ、あの里見ね」
と思い出すのではないだろうか?

さて作者滝沢馬琴がこの山に登って富士山を眺めたかどうかはわからないが、
先ずは、富士見に向かう。
気になるのはやはりその距離。富士山から館山までは直線距離で110km。
実は富士山から東京駅までがジャスト100kmなので
東京から見る富士見とさほど変わらない。

しかし、ここからの富士見は「富士山が大きく見える」ことで有名なのである。
大きく見える理由を説明しよう。
これは夕焼けの太陽が大きく見えるのと同じ理由。
大気中の水蒸気がレンズの役割を果たすから
ともっともらしく書きましたが、
実のところ明確な理由は分かっていないのである。
(説明できる人いたら教えてください)

と言うことで館山からの富士山がなぜ大きく見えるかは?
「海の上に見える」から。
そう、ここ館山からは富士山を太平洋越しに見ることができる。
これは実は珍しいスポット!

ぜひ海越しの富士見をお楽しみください。
 

一般社団法人 館山市観光協会
千葉県館山市北条1879-2
URL: http://www.tateyamacity.com/

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