「富士には月見草が良く似合ふ」の一節で知られる
太宰治の『富嶽百景』(ふがくひゃっけい)は
太宰本人が1938年破滅に向かう生活を立て直そうと
富士山に向かった際の紀行文である。
その富士山逗留を勧めたのは井伏鱒二である。
「走れメロス」があまりにも有名過ぎて、
その影に隠れがちなこの短編の本文中には
「十一月に入ると、もはや御坂の寒気、耐えがたく」とある。
その影に隠れがちなこの短編の本文中には
「十一月に入ると、もはや御坂の寒気、耐えがたく」とある。
きっと秋深まる今頃、真っ白に雪化粧した富士山を前に、
太宰は火鉢に手をかざして執筆したのだろう。
2009年に生誕100年を迎えた
太宰治の根強いファンは多い。
その生誕100周年を記念し、
太宰治検定なる検定試験もスタートしている。
真の太宰ファン(ダザイスト)を目指すイベントとして
大いに盛り上がっているそうだ。
太宰治検定なる検定試験もスタートしている。
真の太宰ファン(ダザイスト)を目指すイベントとして
大いに盛り上がっているそうだ。
まだこの「富嶽百景」をお読みでない方も
もしかしたら家の本棚には「走れメロス」があるかもしれない。
ぜひ一読をお薦めしたい。
探せ!本棚を!