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223マガジン恒例 秋の夜長読書月間その3 「漫画版 孤高の人」

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新田次郎の小説を原案に、クライミングにとりつかれた
青年・森文太郎を描く、本格的登山マンガ。

小説「孤高の人」は、昭和11年1月槍ヶ岳の北鎌尾根で行方不明になった
加藤文太郎の生涯を綴った小説であり、執筆にあたり参考にしたのは
加藤文太郎の遺稿集だと言われている。
漫画版(全17巻)の舞台は主に北アルプスなどが中心だが、
森文太郎が富士山の観測所で働く姿も。
苦悩する文太郎の姿や富士山の描写の緻密さが素晴らしい。坂本氏の画力にも注目。
この漫画で初めて出会った作家だが、この画力が作品の質をさらに上げている。
時代を超えた名作が漫画でも読める幸せを噛み締めよ。
作画 坂本眞一
原案 新田次郎
原作 鍋田吉郎、高野洋(共に途中降板)
出版社 集英社
定価 555円(税込)

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