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223マガジン恒例 秋の夜長読書月間その7 「富士に立つ影」

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長編小説というものを最近はめったに読まなくなってしまった。

吉川英治や司馬遼太郎の長編を読むワクワク感がもうない。
単純に長編を読む体力が無くなったとも言えるが、
出版社もあまり冊数のかさむ長編を出す体力がなくなったのだろうか?

今回、秋の夜長を楽しむのに相応しい長編をご用意した。
「富士に立つ影」である。かなりの長編だ。
当初は10冊のボリュームであったという。
しかし長編であることを忘れさせる程面白く、一気に読める”超”のつくおもしろい作品である。

ジャンルは娯楽時代小説、全編を通して飽きさせない。
徳川幕府が富士山の裾野に練兵のための訓練城を建設するところから物語は始まり、
三代に渡る仇討ちがストーリーになる。
それにしても主人公の公太郎が、底抜けに面白い。
ぜひ騙されたと思ってページをめくってください。
秋の夜長が短くなります。

著者名 白井喬二
定価 9800円(税別)
出版社 沖積舎

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