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海を渡った北斎

フランス生まれの作曲家ドビュッシー(1862-1918)が1905年に世に出した「海」(正式なタイトルは「『海』管弦楽のための3つの交響的素描」のオリジナルスコアの表紙には、ドビュッシー本人の希望により、葛飾北斎の『冨嶽三十六景』の1つ「神奈川沖浪裏」(正確にはその左半分の大きな波の部分)が用いられている。(ウイキペディアより引用)
その結果 ドビュッシーはこの作品のインスピレーションを北斎から受けたという説がある。しかしこのことを裏付けする資料がないのであくまでも憶測の域を出ないと注釈がつく。
その根拠がなく、憶測であってもなくてもドビュッシーが少なくとも葛飾北斎を好きであったことは表紙に使っていることでも明らかで、私はこの「海」作品そのものも間違いなく葛飾北斎からインスピレーションを受けていると思う一人だ。
まだこの「海」を聴いたことがない人は是非一度お聴き頂ければ、私の言っていることも100%間違いでないかもしれないと思っていただける賛同者がいるはずだ。
もちろん贔屓目はあるが、目をつぶりこの海を聴くと、北斎の波が富士山にかぶる光景が浮かぶ。

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海~管弦楽作品集 アンセルメ&スイス・ロマンド管(SHM-CD)
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https://www.hmv.co.jp/artist_ドビュッシー(1862-1918)_000000000034577/item_海〜管弦楽作品集-アンセルメ&スイス・ロマンド管(SHM-CD)_2757879

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