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葉書が嬉しい(連載vol.514)

SNS時代になり、年賀状を書くことははずいぶん前からからやめてしまった。

 

日々の連絡はメール、LINE、メッセンジャーで、電話の回数もかなり減っている。固定電話機は家にあるが、ほとんど鳴ることもない。

 

そんな時に葉書が届くと嬉しい。

 

ポストに入っているのは公共料金の知らせか、広告のDMだ。その中に紛れてポツンとある知り合いからの葉書を見つけると暖かい気持ちになる。

 

この夏、知り合いからの展覧会を知らせる葉書が届いた。短いが丁寧に一言添えられた言葉に相手のことを思い、元気な顔に会えることを待ち遠しく思う。

 

確か、数年前に大病を患ったんだ。しかし元気になり、また活動を始めたことを喜ぶ。

 

図案は本人に似せたカメラを持つサーファーが波に乗っている。

背景には江ノ島と富士山。

 

あまりに素敵なので、自宅に飾っている。

真夏の展覧会にはもちろん出向き、日に焼けた本人に再会できた。

 

葉書が嬉しい。

 

撮影 本人

 

イラストは横山貫多さんによるもの。

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