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恒例 秋の読書月間(連載vol.517) その一『箱根の坂』

先月の本稿でも書いたGO TO 箱根。

短い休暇を満喫した。

旅には本を持っていく事にしているので、

この旅は司馬遼太郎作の『箱根の坂』を持参した。

箱根で箱根を読む醍醐味は 戦国時代の先駆けになった北条早雲の若き日の伊勢新九郎がこの道を通ったんだと実感できたことに尽きる。

 

伊勢新九郎が駿河へ向かうまでは北条早雲の半生はほぼ謎に包まれているので、司馬さんの創作が強い。

実はタイトルに箱根の地名が入っているが、司馬さんは謎多き早雲の前半生に興味持ってしまったんだろう、物語中、なかなか早雲は箱根を超えない。

中巻にはもちろん富士山の記述もある。

 

戦国時代は、早雲の登場から約100年続くことになるので、時代の扉を開けた傑士の出現は読んでいてワクワクする。

 

タイトル/箱根の坂 新装版 (上中下巻)

著者/司馬遼太郎 

版元/講談社文庫

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