10回の連続企画でおおくりした「秋の夜長富士山読書月間」最終回を飾るのはやはりこの本しかない。
「富士山が世界遺産になる日」。
2003年に「富士山を世界遺産にできないでしょうか?」と
著者が知り合いの経営者から相談を受けるシーンから本のプロローグはスタートしている。
そうして「富士山の世界遺産化プロジェクト」が開始され、
現在の「富士山を世界遺産にする国民会議」につながっていく。
著者の小田全宏氏は私たちの組織「富士山を世界遺産にする国民会議」の理事の一人である。
そんな小田さんは富士山を世界遺産にするということをまさに雲をつかまえるような話と称している。
この文中で小田さんは自身を「富士山の素人」と称している。
素人の小田さんが富士山を学び、深くかかわることで 富士山好きになっていくドキュメントとしても とても面白い。
この本のエピローグは当然、「富士山が世界遺産になった日」でなくてはならない。
刊行以来、既に5年の月日が流れている。
世界遺産登録の機運も高まり、遂にエピローグが見えてきそうな今日この頃。
小田さんは富士山が世界遺産に登録されたあかつきにはどんなエピローグを書くのだろう。
ぜひ続編として、「富士山が世界遺産になった日」を小田さんには書いて頂き、読んでみたい。