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企画倒れ

この連載をスタートした頃、集めた情報がある。

その一つが「富士見商店街」ネタ。

生まれ故郷の横浜にはその名の通り「富士見商店街」があったため、迷わず探し始めた。

しかしその後、偶然見つけた商店街以外に行くことはなく、データ上は3軒の「富士見商店街」にしか来訪していなく、企画倒れになった。

今年の正月、たまたま出向いた十条で撮影したのがこの富士見商店街。

アーケードが見事な富士だったので思わずカメラを向けた。

そのあと地元に帰り、富士見商店街を歩いたが、見事に高い建物が並び、よく見えた空き地はもちろんなく、名ばかりの商店街が少し寂しげだった。

昔は多くの場所で栄えた商店街も、最近では「富士山」でなく、「シャッター」という名称がつく。

ぜひ近所の商店街を散策してください。

 

撮影 本人

富士山詣でず、愛でるだけ2021

2021年夏、富士山は2年ぶりに開山した。

長いコロナ禍の影響もあり、登山した人は2019年比で半減した。

半減したことで登山した人には密でない、ゆっくりとした富士山登山だったという声も聞こえた。

かねてから、登山者渋滞が話題になっていたため、ある意味では改善されたとも言える。これがコロナ原因でなければ大いにいいニュースだったに違いない。

私個人的にも毎年必ず富士山の近くまで詣でていたが2年間は全く行くことはなく、この夏の旅企画もできず仕舞いだった。

それでも近所には富士見スポットが数多くあり、「詣で」はできなかったが、「愛でる」ことはできた。

夏の前に買った今回紹介する本もページをめくることがなく反省しきり。

 

登山客ニュース出展https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC027ZL0S1A800C2000000/

 

富士山ブック2021

山と渓谷社(2021年発行)

1,200円

夏富士

「青と白のコントラストに浮かぶ富士山に比べ、夏の富士山は山肌一色になるため、写真映えがしないんだよ!」と言う友人がいたので「まだまだ君は甘い、富士山のせいにせず腕を磨きなさい」と厳しい指導をした。

というのは冗談だが、毎日海岸を歩けば富士山を眺めることのできる私にとっては四季折々の表情を見せてくれる富士山は「冬もいいけど、夏もね」(御節もいいけどカレーもね)の世界観だ。

特に空気の透き通る冬に比べて、夏はなかなか姿を見れないため、富士山に出会った時の感動はひとしお。

材木座から逗子方面に歩いていくと稲村ガ崎の山に隠れていた富士山が正面に見え出す。

そのため、富士山が見える朝は必ず方向が逗子方面になる。毎年、夏は恒例にしていた富士山の旅もままならず、遠出はできないが、それでも毎日富士山を見ることが叶う幸せを今年の夏も満喫した。

日々是富士山な去りゆく夏をモノクロの世界でどうぞ。

 

写真:本人

風鈴と富士山

夏の風物詩といえば スイカ、かき氷、打ち水、そして風鈴。

軒先に吊るした風鈴は冷房がなかった時代、風の音で涼しくさせるというアイデアで、清涼を届けてくれた。

実際には風鈴が涼しさを運んでくれるわけではない。しかし、その音色は室外機のブーンと言う機械音とは真逆にあり、その音を聞くだけで風を感じることができた。

敢えて「できた」と過去形にしたが、都会で聞く風鈴はどこか涼しさが異なる気がする。

単に自分自身の五感の衰えかもしれないし、また冷房に慣れ親しんだ体には風鈴はもはや、効かなくなってしまったのか?その理由は定かでない。

しかし、花屋の軒先を通ると、風鈴の音が耳に届いた。

ア! 風だ、実際にはそんな涼しい風でなく、熱風を含んだ暑い風だったが、私には涼しい風に感じた。

店の人にお願いして写真を撮らせていただきました。

みなさま 残暑お見舞い申しあげます

まだまだ暑い夏は続く、お体ご自愛ください。

 

写真 本人

旅は人生の道しるべ

鎌倉に住んで、常に新しい出会いがあるのが何より嬉しい。

先日は入ったカフェで武士にあった。

えっ!武士、と思われるだろうが、そう!正真正銘の鎌倉武士なのである。

せっかく出会ったので、「武士がオーナーのオモローなゲストハウス彩(イロドリ)鎌倉 Guesthouse irorodir」に出向いた。

365日甲冑を着て生活をしているオーナーの高野朋也さんは電車に乗るのも、どこに行くにもこの甲冑姿。

築90年の古民家をバリアフリー仕様に改築し、車いす利用者など障害のある宿泊客も安心して泊まることができる「誰でも泊まれる宿」をコンセプトとする。そんな宿を作った理由もいたってシンプルで、鎌倉にバリアフリーの宿がなかったかららしい。

 

スタッフも障害者を多く採用していて、車いすの人や聴覚障害者のほか、境界性パーソナリティ障害、吃音(きつおん)、場面によって言葉が出なくなる場面緘黙(かんもく)などの発達障害・精神障害のあるスタッフもいる。

気になる「甲冑」を着ている理由についてはまだ聞けずじまいだが、

今月から同じ場所で居酒屋も併設するということなのでじっくり聞いてみたい。

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写真は宿の看板と本人

 

 

ゲストハウス彩 鎌倉

神奈川県鎌倉市由比ガ浜2丁目4-23

https://i-link-u.com

久しぶりの乾杯!

普段から酒をあまり飲まない私も知り合いに誘われて暖簾をくぐった。

鎌倉から二駅、大船で下車し、向かった先はこちら

天晴レ にっぽん いまや

 

向かった理由はもちろん写真の暖簾。

『鈴木、いい店見つけたよ、お前好み、間違いない』

店に到着して納得。

全くの私好みである。

 

素敵な富士山が出迎えてくれた。

 

先ずは生ビール、そしてメニューを手繰り寄せ。

サクサクっとつまみを注文。

時間制、人数制限とまだままだ色々とあっても、乾杯する人たちの笑顔が店内に溢れている。

私たちも小声でグラスを合わせた。

 

乾杯!

 

みなさんもホッと一息、乾杯してくださいね。

 

撮影 本人

 

 

店舗情報はこちら

http://imaya.info/

 

今 なぜ北斎か?その2

映画『HOKUSAI』が公開になり早速、61日、映画館に足を運んだ。

実に1年ぶりの映画館での映画鑑賞だった。

そこには、公開を先送りした映画や、営業を停止していた映画館もあったこともあり、迎えてくれたスタッフや鑑賞に向かった映画好きな人たちの笑顔が溢れていた。

 

 

映画の内容についてはこれから観る人のために伏せるが、

今まで謎だった北斎の事を多く知る機会を得て大満足だった。

もちろんフィクションな物語もたくさんあるのだろうが、

全く気にならないぐらい楽しめるエンターテイメント作品だと思う。

 

その帰り道、せっかくだからと北斎美術館に向かった。

 

2018年に開催の展覧会「ちょっと可笑しなほぼ三十六景 しりあがり寿北斎と戯れる」を鑑賞していたので、

そのスケールアップした展示とのことでいそいそとしりあがり寿北斎との再会を堪能した。

北斎は天才、しかし、しりあがりさんもまた天才。

 

 

天才の競演をぜひ!

 

 

しりあがりサン北斎サン -クスッと笑えるSHOW TIME!-

 

会期

420日(火)~710日(土)

 前期:420日~620

 後期:622日~710

前後期で一部展示替えあり

 

展示詳細はサイトをご覧ください。

 

すみだ北斎美術館

https://hokusai-museum.jp/

 

今、なぜ北斎か?

映画を鑑賞する前に知識を!と購入。

作品があまりに有名過ぎて、北斎と言う名前と一緒に先行している。実はあまり北斎のことを知らない。

 

北斎は1760年に生まれ、1849年に没している。

1760年は徳川家治が10代の将軍になり、その年、江戸では鳥料理の玉ひでが開業している。(大好きなので)

西洋では産業革命が起こっている。

 

その西洋で北斎は19世紀最大の画家であり、モネ・ゴッホなど芸術家へ与えた影響も大きいとされる。

 

本の出版は2018年だが、まさに今、なぜ北斎か?を知る手がかりになるノンフィクション。

 

物語の主人公北斎と、国際的画商・林忠正(1900年のパリ万国博覧会では日本事務局の事務官長を務める)や信州小布施の豪商・高井鴻山(晩年の葛飾北斎が4回も繰り返し訪れた町、小布施の礎を築いた文化人)との関係が絡み合う展開に思わず手に汗握る。

 

知られざる北斎〜モネ・ゴッホはなぜ北斎に魅せられたのか?〜(幻冬社刊)

 

著 神山典士(こうやまのりお)

 

補足

高井鴻山(こうざん)記念館

https://www.town.obuse.nagano.jp/site/takaikouzan/

富士山と北斎

いよいよ公開の映画『HOKUSAI』。  

 

歴史的資料を徹底的に調べ、残された事実を繋ぎ合わせて生まれたオリジナル・ストーリー。今までほとんど語られる事のなかった青年時代の北斎をも描いている。(映画サイトより抜粋)

 

天才絵師、葛飾北斎。

絵師だけでなく、彫刻、音楽、建築、ファッション、デザインなどあらゆるジャンルで世界に影響を与え続ける北斎の映画がついに観れる。

謎多き北斎の知らない歴史を垣間見る機会に胸踊る。

富士山との物語も何か、あるかな?と期待。

 

公式サイト

https://www.hokusai2020.com/index_ja.html

深田久弥を知っているか!

深田 久弥と書いてふかた きゅうや

 

石川県大聖寺町(現在の加賀市)生まれの小説家であり、登山家である。

1903311 に生を受け、1971321日に亡くなっている。

小説家?

登山家?

あまりピンとこない人でも 『日本百名山』と言えば、『ああ、、あの』となるのではないだろうか。

 

代表作「日本百名山」は雑誌「山と高原」に昭和34年(1971年)から4年ほど連載したものを、まとめて出版している。

山にまつわる名言は数多くある。

有名なのは『そこにエベレストがあるから』。

イギリスの登山家ジョージ・マロリーが言った有名な言葉。

 

『なぜあなたはそんなにビールを飲むんだ?』

『そこにビールがあるから』

など転用もまた数多ある。

 

そして深田さんの名言がこちら。

 

『百の頂に百の喜びあり』

 

まさに深田さんならではの名言だろう。

そんな深田さんが特集されているのがこちら。

 

 

 

写真は山と渓谷6月増刊号

価格 1,100(税込)

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