
タイトル | ご近所富士山の「謎」 富士塚御利益散策ガイド |
著者 | 有坂蓉子 |
発行 | 講談社プラスアルファ新書 |
価格 | 980円 |
2012年も富士山本三昧になりそう。
今年1冊目の富士山本購入は、以前から気になっていたこの本。
「ご近所富士山の謎」である。
先ず、このタイトル「ご近所」という言葉に魅かれた。
私の家(横浜市内)からも今の季節、真白に雪化粧した富士山はとても良く見える。
しかし、「ご近所富士」とは少し口はばったい。
改めて表紙を見て、納得。
なるほど「富士塚」をテーマにした本らしい。
富士塚(ふじづか)は、富士山信仰に基づき、富士山そっくりに模して造営された人工の山のこと。
いわゆる富士山のミニチュア版。
そんな富士塚を著者の有坂蓉子さんはこよなく愛し、その史跡を巡っていらっしゃる。
最初に富士塚ができたのは江戸時代と言われている。
当時、江戸でも富士参りする信仰が盛んだったが、一般庶民はおいそれとは行ける場所でもない。
そこで知恵と工夫の産物が身近な地元に富士山のミニチュアを作り、誰でも富士参拝が出来るようにした。
「早い、安い、美味い」はファーストフードキャッチコピーだが、
「早く(行ける)安く(行ける)縁起がいい(ご利益がある)」が富士塚だったようだ。
毎年、富士山の山開きの日には富士塚に登山する習慣もあるそうだ。
ぜひ今年の山開きの日を狙って挑戦したいと計画している。
富士塚の歴史、富士塚を眺める、登るポイントの解説が楽しめる「ご近所富士山の謎」、
ぜひページをめくって「謎」に迫ってください。