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富士山と桜9番勝負 一番バッター「狩宿の下馬ザクラ」

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所在地 静岡県富士宮市狩宿98-1
桜の見頃 4月中旬
詳しい情報 0544-22-1155
富士宮市 商工観光課

* 写真提供: ワイルドベンチャー

 

今年のお花見は「桜」と「富士山」を同時に楽しめるスポットを旅する予定である。
富士山が日本人に最も愛されてきた山であるならば、桜もまた日本人に最も愛されている花である。

花と言えば桜、山と言えば富士山。
桜が咲く国は多々あれど、日本人ほど桜に愛着を持つ国民はいない。
桜を理解できれば日本人が分かると言われるほど、その象徴的意味合いは強い。
桜が散る花びらを見ると切なさや無常感にとらわれるし、
自身の人生までをその散る光景にまでかぶせてしまうのは日本人だけだろう。

さて、そんな切っても切り離せない富士山&桜の旅
「これぞ王道」という名所から紹介しよう。
超がつくほどメジャーだがここを外すわけにはいかない。
一番バッター「狩宿の下馬ザクラ(かりやどのげばザクラ)」である。
その「下馬」の名の通り、どなたかがここで馬を降りて、桜を楽しんだのだろう。

さて、その人こそ、2012年の大河ドラマでのもう一人の主人公
源頼朝である。
鎌倉幕府成立年度とかつて覚えた1192年の翌年に
大がかりな軍事的な行事を敢行している。(*現在では1185年鎌倉幕府成立とする説が支配的である)
その時に立ち寄ったのがこの桜。
つまり1193年にはすでにこの樹は存在していたことになる。
推定樹齢800年越えの名木である。

樹命の最盛期は過ぎたということも言われているが、
満開に咲き誇るだけを桜に求めないのが日本人の美意識。
ぜひ桜の咲く頃訪ねて欲しい
一番バッター「狩宿の下馬ザクラ」である。

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