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富士山プチヒストリア ~富士山と関わった人物録 vol.2

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図案:絹本著色富士曼荼羅図 重要文化財 縦186.6cm、横118.2cm 富士山本宮浅間大社所蔵

聖徳太子が馬に乗り、富士山を登る伝説が残る。


そんな富士登山の先駆、聖徳太子騎馬像が安置されている如来寺(富士吉田市新倉)から、
江戸時代に太子堂があったとされる8合目の山小屋「太子館」まで登る「聖徳太子像富士登山」が
2009年に始まり、昨2013年4回目を迎えた。
 
平安時代の歴史書『聖徳太子伝暦』によれば25歳の聖徳太子は良馬を求めて全国にお触れを出した。
太子が“神馬”とした馬は甲斐の国(山梨県)から献上された黒々とした馬だった。
太子が馬の轡(くつわ)を太子がつかむと、たちまち馬は天高く飛び上がり、
そのまま空を飛んで、黒駒にまたがった太子は富士山の上空を周遊しながら信濃国へ至り、
3日をかけて都へ帰ってきたという。
 
参照 「富士山の文学」 (文春新書)

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