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その名も富士見亭

お気に入りの食事処という内の一軒には違いないのだが、普通のレストラン、飯屋 
という範疇には収まらない。その名も「富士見亭」。

江の島の近くに住んでいた頃は、一週間に一回は必ず出かけていた。

何を食べるでもない。もちろんサザエのつぼ焼きやイカ焼きもあるが、
とにかくそこに行って、そこから海と富士山を見れば幸せなのである。
もちろん富士山が見えるレストランは数多くある。
この富士見という名前が付くスポットや宿、レストランもたくさんあるのも知っている。
しかし私にとって、富士見という名でここ以上に富士見の存在感を打ち出す場所を他には知らない。

もちろん江の島から毎週富士山が見えることはない。
三回に一度、いや十回に一度富士見できればいい方である。それでもここに通うにはわけがある。
ここは私にとって、富士見ができなくても「富士見亭」なのだ。

富士見ができなくても富士見亭。きっとそう思ってここに通う人は私だけではないはず。
そう思っていた時、最近購入した本を開いて飛び込んできたページがこれだ。

「鎌倉 のんで、たべる。」(赤澤かおり著/朝日新聞出版刊)。
地元鎌倉の書店でふと手にした本を買ってこのページを読んだ瞬間、
その著者である赤澤さんは、きっと私と同じような富士見亭フアンだと確信した
(あくまでも勝手な思い込みです)。

ぜひ江の島の富士見亭覚えておいてください。
そして一度行ってみてください。絶対後悔させません。

写真撮影 本人

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