ニュース

恒例 秋の夜長読書月間 その四

ファンタジー 妖怪ものが大好きだ。
世代的には水木しげる先生の「墓場の鬼太郎」世代だと自負しているが、京極先生の描く奇々怪々ワールドも堪らないし、京極先生が開催する「お化け大學校」(京極先生は水木しげる学部教授)も毎回楽しみにしている。鬼太郎のテーマソング「お化けにゃあ 学校の試験もなんにもない」という「ないはず」の学校が存在している、(http://obakedai.jp/pages/news171105/)それがお化け大學校だ。

さて前振りはこのぐらいにして本題に入ろう。
「世界で唯一の妖怪マガジン『怪』で、二〇一一年から足掛け六年にわたって連載されてきた『虚実妖怪百物語』がいよいよ書籍として発売されることになりました。魑魅魍魎が現実世界を跋扈し、作家や学者などの著名人から編集者まで目白押しで登場するこの怪作が生まれた裏側に潜む、驚きのエピソードとは!?」
(カッコ内 ウエブサイトから引用)
妖怪マガジンで連載していたのは当然読んでいたし、驚きのエピソードをここに書くこともできる。しかしネタバレをしても仕方ない。妖怪が跋扈する舞台は富士山裾野、妖怪たちが次から次へと現れては騒動を巻き起こす。ある意味めちゃくちゃなんだけどもさすがは京極ワールド。なぜ富士山が舞台?と思ってしまうも、単純に京極先生が富士山好きなだけ!と1人悦に入ってしまった次第。
この一文を敢えて引用したのは、この文内にある「魑魅魍魎」(ちみもうりょう)という言葉があるからで、この言葉があるだけでたまらなく悶えるのである。
内容は「妖怪や目に見えないモノが、ニッポンから消えている!」。その正体を探りたければページをめくれ。
そしてこの完成度の高い表紙。ああ妖怪が僕を呼んでいる。
「虚実妖怪百物語」 序 破 急 三巻にて発売中(角川書店刊)

supported by