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夏休みの過ごし方 映画三昧 その二

富士山の映画と一口に言ってもその内容は様々だ。前号で紹介した有名な映画に登場する富士山もそう、富士山を題材にした小説の映画化などもその一例だろう。

しかし数ある富士山題材映画の中でも今年公開の「ピース・ニッポン」は秀逸だ。約8年間にわたり全国47都道府県、200カ所以上で撮影された映像を厳選し、4K解像度で映画化した作品に仕上がっている。そしてそのポスターに富士山が使用されている。
この映画のテーマは、「数年間に1度しか出合えない風景をカメラに収め、神道と仏教が混交する精神・自然観にフォーカスする【日本の精神】、豊かな気候風土が変化を生み出す【日本の四季】、そして奇跡の絶景を紡いでいく【一期一会の旅】という約111分間の3部構成になっている」(カッコ内映画解説を転用)。
美しい日本は撮影した段階では美しい景色だが、この先未来永劫にその景色が残るという保証はない。この映画を見ながら「美しい日本を未来に残していく私たちの使命」を感じてしまった。
今から150年前に明治時代に撮影された写真で残る景色のほとんどは残っていない。
それを考えても意味のないことだが、この映画はそんなメッッセージを観る者に与えてくれる。

映画「ピース・ニッポン」は現在公開中。詳細は公式サイトをごらんください。

http://peacenippon.jp

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