映画を鑑賞する前に知識を!と購入。
作品があまりに有名過ぎて、北斎と言う名前と一緒に先行している。実はあまり北斎のことを知らない。
北斎は1760年に生まれ、1849年に没している。
1760年は徳川家治が10代の将軍になり、その年、江戸では鳥料理の玉ひでが開業している。(大好きなので)
西洋では産業革命が起こっている。
その西洋で北斎は19世紀最大の画家であり、モネ・ゴッホなど芸術家へ与えた影響も大きいとされる。
本の出版は2018年だが、まさに今、なぜ北斎か?を知る手がかりになるノンフィクション。
物語の主人公北斎と、国際的画商・林忠正(1900年のパリ万国博覧会では日本事務局の事務官長を務める)や信州小布施の豪商・高井鴻山(晩年の葛飾北斎が4回も繰り返し訪れた町、小布施の礎を築いた文化人)との関係が絡み合う展開に思わず手に汗握る。
知られざる北斎〜モネ・ゴッホはなぜ北斎に魅せられたのか?〜(幻冬社刊)
著 神山典士(こうやまのりお)
補足
高井鴻山(こうざん)記念館