11月4日(水)、東京経済大学コミュニケーション学部4年生、鞍谷樹君の卒業論文のためのインタビューを受けました。倉谷君は、大学のゼミで世界遺産を学んでおり、卒業論文で世界文化遺産 富士山を取り上げるとのことです。こうした若い方々に富士山に興味を持っていただくのは大変有意義なことです。
10月23日(金)、山梨県富士吉田市のハイランドリゾートホテル&スパで、第7回富士山世界文化遺産協議会が開催され、来年2月までにユネスコに提出される富士山の「保全状況報告書」の内容が、山梨、静岡両県及び関係自治体によって最終承認されました。報告書はこの内容が英訳され、ユネスコに提出されることになります。
同会の席上、富士山会議から、協議会を代表して両県知事に「富嶽三十六コピー」の目録が贈呈されました。富嶽三十六チャレンジの一環で、電通コピーライター中村禎さんを中心に、「富嶽三十六コピープロジェクト」を展開。富士山の保全を呼びかけるコピーを募集し、秀作36本を選出、協議会に贈呈したものです。
今後このコピーを様々な場所、機会に利用していただき、富士山を守り次世代に伝えていく気持ちを広く多くの方々に持っていただけるよう、働きかけていただきたいと思います。
新宿東口の「柿傳、くらわんか、大庵」の3店には認定NPO法人富士山世界遺産国民会議 の募金箱が設置されています。
写真 右:大安商事安田社長
一年間レジ横におかれた富士山募金箱には、合計36,317円
募金がありました。
皆さんのご厚志に富士山もすごく喜んでいます。
新宿は、富士山につながる甲州路の起点の場所です。そんなご縁で、大安商事安田眞一社長(新宿東口商店街理事長)には日頃から「富士山」活動を積極的に応援していただいています。
安田社長から、今後もっともっと募金を増やしたいという心強いお話をいただきました。
山梨県立博物館で開催される特別展を認定NPO法人富士山世界遺産国民会議が後援。富士山会議の活動紹介、富士山に関わる文化芸術紹介および富士の国づくりキッズ・スタディ・プログラムの紹介パネルの展示、啓発シールの配布(1,000枚)、啓発活動を実施。
期 間 10月24日(土)~11月30日(土)
場 所 山梨県立博物館
山梨県笛吹市
富士山は、秀麗な姿と火を噴く荒ぶる姿を併せ持つことから、古より信仰の対象として、また、優れた芸術作品を生み出す創作の源泉として、常に人々の憧憬を集めてきました。平成25年6月には世界文化遺産に登録され、その重要性が世界的に認められるものとなったことは記憶に新しいところです。このたび、富士山に関する文化財を一堂に集めた展覧会を、富士山にゆかり深い、山梨・静岡両県が手を携えて開催する運びとなりました。 本展では、多様な富士山と文化の関わりのなかでも、特に富士信仰を中心として、信仰を起点として生み出された芸術品の数々についてもご覧いただきます。信仰という視点から見ることにより、今までよく知られた作品にも様々な意味が込められていることがおわかりいただけるでしょう。 この機会に、富士山についてさらに理解を深めていただくとともに、世界遺産である富士山を後世へと守り伝えていく思いを新たにしていただければ幸いです。
なお、本展は静岡県立美術館との共催による両館での巡回展です。(静岡展は、10月12日(月)盛会の中終了しました。)
10月12日(月)、韓国水源にある世界文化遺産、華城を訪ねました。
華城は、李氏朝鮮第22代国王、王祖が亡き父の墓を楊州から水源に移し、その周囲に城壁や塔、楼閣や城門を築いて防護を固めたものです。華城への遷都が計画されましたが、国王の使徒と共に遷都は見送られました。
中国から伝わった西洋の建築様式を取り入れ、石材とレンガが併用されている点が特徴です。朝鮮戦争時に一部損壊しますが、1975年から5年をかけて多くの部分が復元されました。
1997年に世界文化遺産に登録され、登録の基準は、2.ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。3.現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。となっています。
チケット売り場の裏にインフォメーションセンターがありましたが、空いておらず、機能していませんでした。
パンフレットは、韓国語、英語、中国語、日本語のものがありました。1000ウォンでした。
10月11日(日)、韓国ソウルの世界文化遺産「昌徳宮(チャンドックン)を訪ねました。
昌徳宮は1405年、同じソウルにある景福宮の離宮として創建されました。1592年の文録の役の際に焼失し、1613年に再建されましたが、その後も何度か火災にみまわれています。
1610年~1868年まで正宮殿として使用されました。
昌徳宮は、朝鮮時代の伝統建築で、自然景観を背景とした建築と造園が高度の調和をなしています。1997年に世界文化遺産に登録され、登録の基準は、2.ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。3.現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。4.人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。となっています。
パンフレットは、韓国語、英語、中国語、日本語のものが備えれれていました。
宮殿の北に広がる李朝時代の王朝庭園、後苑は韓国造園技術の極致と言われ、現在のものは1623年に再建されたものです。ガイド付きでないと入場できません。ガイドはやはり、韓国語、英語、中国語、日本語の4カ国語を選べます。
インフォメーションセンターはありませんでしたが、それぞれの構成資産に案内板があり、情報提供をしていました。
9月5日(土)から静岡県立美術館で、特別展が始まりました。この特別展の特徴は、同美術館と山梨県立博物館の共同企画です。それぞれの所蔵品の多くを展示しています。絵画から彫刻まで幅広く展示されていることにビックリしました。
(M氏)絹本著色富士曼荼羅図のレプリカでなく本物を眼の前でみて、 感動しました。
(T氏)役行者像をみて、その信仰の輝きに驚きました。
世界遺産コーナーでは、構成資産の紹介パネルや
富士の国づくりキッズ・スタディ・プログラムの授業風景が
DVD で映しだされていました。
また、売店ではオシャレな富士山グッズ(Tシャツ・タオル・文房具等)が販売されていました。
山梨県立博物館での特別展は、10月24日(土)から開催されます。