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夏のスーベニア その三


*撮影 本人(少しぴんぼけ)

旅の思い出と言えば駅弁。車を運転しない僕の移動は大半が電車。
普段利用しているJR東京駅にはおびただしい数の売店があり、味を競い合うように駅弁が売られている。
横浜生まれの私にとっては、駅弁イコール崎陽軒のシウマイ弁当だが、途中駅で買う駅弁もまた旅の楽しみの一つだ。しかし崎陽軒のシウマイ弁当以外を購入する場合が少し大変だ。

パッケージから中身を想像し、悩む。中身サンプルを見てまた悩む。値段で悩んだ末にレジに並び、やはり他のにしようかまた悩む。少なくとも一つの駅弁を買うのに5-6回は悩む。

そして、どうせその場所の駅弁を買うのだからと、その場所の名物・名産が入っているかどうかで、最大に悩んでしまう。
まあ悩んだ甲斐あって、かなり満足したのがこの駅弁。豚の西京味噌焼きをメインに、由比の桜えび、 蒲原の黒はんぺん、手作りこんにゃくなど、駿河の名産品を味わうことができた。パッケージ通りになんとも天晴れな駅弁なのだ。

しかしこの駅弁購入の決め手は、やっぱりレトロな映画看板風のイラストの掛紙。

人との出会いは旅の醍醐味、一期一会とはよく言ったもの。
駅弁との出会いもまた一期一会也。

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