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2021年もよろしくお願いします。

改めてまして、あけましておめでとうございます。

私は毎年1月3日が仕事始め、そしてこの223マガジンを書くことで1年がスタートします。

1年のスタートに際して、2021年の抱負を書いてみました。

2020年は人の生活が世界一斉に停止し、人と人との交流も出来なくなり、移動の概念が大きく変わりました。

私は、改めて「旅と人との出会い」の重要性を認識させられた1年になりました。

テスラのイーロン・マスクの構想では「地球上のありとあらゆる場所に1時間以内で飛んでいける」ようになるそうです。

時速2.8万キロのロケットで、ニューヨーク上海が39分。

ロンドンドバイが29分。

旅の代替えとしてAR (Augmented Reality/仮想現実)VR (Virtual Reality/拡張現実)の旅が話題になっていますが、あくまでも話題性だけを狙った手法だと思います。

もちろんARVRを否定するものではありません。

ただ、旅はARVRでは代替えできないと思う気持ちが強い。理由は、「旅の体験」はオンラインには置き換えられないからだと思うからです。

 

人類はこのコロナ禍を乗り越える。

 

羅針盤を手にした冒険者がまだ見ぬ大海原を航海したように、私たちはこれからも世界の隅々に出向くことになすはずです。

さらには、人類はこれからも宇宙の果てまで冒険をやめないでしょう。

宇宙から富士山を見るのが私の夢です。

 

2021年正月

 

写真:撮影本人

旅の新幹線車中にて

 

あけましておめでとうございます。

元旦や一系の天子富士の山

(がんたんや いっけいのあまこふじのやま)

 

この俳句の作者は内藤鳴雪。

 

徳川慶喜(よしのぶ)が1867年10月に大政奉還を申し出た年に内藤鳴雪(ないとうめいせつ/1867 – 1926)は江戸に生まれた。

 

鳴雪は正岡子規より20歳も年上であったが、俳句に関しては子規を師と仰いでいた。もちろん、鳴雪自身も子規派の長老として子規派を支えた。

 

『一系の天子』とは、天皇制のことで、富士山と共に世界に比類なきものを指している。

鳴雪にとって 富士山は天皇と同じぐらい尊い存在だったことがうかがえる。

 

しかし、時代は幕末。幕府と天皇の関係が大いに揺れている。

俳人鳴雪にとって、富士山と天皇を一つの俳句で読み上げたこの句はとても興味深い。

 

2021年、今年は丑年

年男です。

 

2021年も富士山世界遺産国民会議と223マガジンをよろしくお願いします。

 

撮影 本人

羽田空港より日の出を撮影しました。

※写真は元旦のものではありません。

行く富士、来る富士 2020 その三

この季節になくてはならないものに、イルミネーションがある。この223マガジンでも何度も取り上げているが、今年の行き先はこちら。

「ILLUMINATION FANTASEUM☆2020山中湖イルミネーションファンタジウム」

しかし、ここの魅力はイルミネーションだけにあらず。この期間、ここではダイヤモンド富士と出合えるのだ。時間帯は午後3時25分前後だそう。

もちろん晴れといるという条件はつくが、それでも目指す価値はあるというもの。

とは言え、私が花の都公園に到着したのは18時過ぎ。夕焼けの欠片もない、イルミネーション全開の時間帯。ダイヤモンド富士は諦めるも、光の饗宴を満喫した。

「暖かい格好をして来てください」という注意書きが身に沁みたのは、何気に薄いコートだったから。陽もとっぷり暮れて、雪でも降るんじゃないか!というぐらいの冷え込み(少し大げさかも)ということで、満喫したと書いたが、滞在時間はわずか十数分。暖かい車に逃げ込んで、気付いたらイルミネーションの写真を撮り忘れ、東名に乗った頃に「ア!写真」と気づくも後の祭り。ということでポスター写真の掲載にてお許しください。

 

さて2020年の連載も本日がラスト。富士山で始まり、富士山に行って終わった223マガジンでした。今年は記念すべき500回の連載も果たせたましたのは、ひとえにこの連載をお読みいただいているみなさまのお陰。

この場を借りて感謝いたします。

ありがとうございました。

そして、新しい2021年が皆様にとって、ダイヤモンド富士のように輝く1年であることを祈念しております。

それでは良いお年を!

 

223マガジン 編集長 鈴木重美

 

 

 

 

 

イベント期間 2020年11月21日〜2021年1月3日

会場 山中湖花の都公園(0555-62-5587)

イルミネーション点灯時間:午後5時~午後9時
なお期間中花火打上(予定)があります

11/21・28

12/5・12・19・26

1/1
打上時間各日8時

 

詳しい情報はこちらをご覧ください。

http://www.yamanakako.gr.jp/event/info.php?no=122

行く富士、来る富士2020 その二

GOTO!日帰り弾丸ツアーと称して、岡田紅陽展に行って来た。

「富士こそわがいのち」として富士山撮影に生涯を捧げた岡田紅陽(1895-1972)。

岡田紅陽が初めてといえば千円札のデザインの元となった「湖畔の春」が余りにも有名だが。今回の展示には未収蔵の作品を新たにプリントして公開している。

関東大震災(1923年/大正12年)を撮影し頭角を現すも、その後、第二次世界大戦が始まり、それまで撮影し続けたガラス乾板やネガなどの大部分を空襲により失うなど、岡田紅陽の写真史はまさに激動の中にある。そして生涯を賭けてのテーマとなる富士山との出合い。

震災は戦争で傷ついた岡田紅陽にとって、富士山がどれほど大きな支えになったかは想像ができる。

ドテラ姿で歩きながら撮影している姿を見た村の人は、愛着を込めて「紅陽さん」と呼んでいたという有名な逸話が残っている。

ぜひご覧ください。

展示期間:2020年12月2日(水)~ 2021年1月17日(日)

会場:岡田紅陽写真美術館 企画展示ホール

問い合わせ:0555-84-3222

http://shikinomori.webcrow.jp/okada.html

行く富士、来る富士 2020

世界が激変したと言っても過言ではない2020年。

この時期はその年を振り返ることが定番なのだが、さて、どうやって総括しようか?少し悩む。

秋のGO TOで箱根に向かうも、現在はそのキャンペーンが少し揺れている。

 

新型コロナウィルス感染症拡大が顕著化した頃、富士山で活動する仲間たちが未来に光を見い出せるようにと立ち上げたのが、この「ふじさん『さき旅』プロジェクト」(現在は終了)だった。趣旨は、先払いによる‟未来のツアーチケット“を通して、新型コロナ終息後の富士山の自然と観光を守るためのプロジェクトと銘打っていたので迷わず僅かな金額だが参加した。

登らなくても、近くに行かなくても、その姿を日々楽しむことができる富士山。しかし、そのフィールドで生活の糧を得ている人も大勢いて、苦しんでいる。少しでも手を差し伸べたいという気持ちは皆一緒だっただと思う。

この223マガジンがスタートしたのは2011年。震災があり、その時はチャリティーのビールフェステイバルを開催して、寄付金を東北に送った。

できることはたかが知れていることは承知、そんな雀の涙ぐらいの金額で救えないじゃない?という意見も耳にした。

しかし、自己満足でもいいからと思い、イベントを行った記憶がある。

この未来のチケットが少しでも役に立つことを思いながら、今日も富士山を眺めている。

 

キャンプファイヤーのページ(現在は終了しています)

https://camp-fire.jp/projects/view/270315

秋の恒例読書月間 (連載vol. 521)

月またぎの号外。

 

登山家の西川史晃さんが2冊目のデジタルブックを11月に出版した。

鎌倉に住む西川さんは今年エベレスト登山を計画するも、コロナ禍により、断念。

目標を失って、落ち込んでいた。

そんな中、自分の気持ちを文章にすることを思いつき、デジタルブックでの出版を試みた。

1冊目を山の日に出版。そして11月の奥様の誕生日に2冊目を出版した。

 

えッ!

出版って、そんなに簡単なの?

簡単かどうかは本人の気持ち次第だが、こうして短期間に2冊が同時に出せたのは事実。

『いつかは自分の本を出したい』と思っている人は多い。しかし、『いつかは?』の時代は終わり、出そうと思ったら出せる時代になったのは確かだ。

それを西川さんが証明している。

 

さて、そんな西川さんの2冊目のタイトルは

「東京から歩いて富士山に登ったら一度死んで生まれ変わる体験だった」。

西川さんに評判を尋ねると、

『おかげさまで!』とニコニコ顔での返答。

私もさっそく ダウンロードをポチっとしました。

タイトル/  東京から歩いて富士山に登ったら一度死んで生まれ変わる体験だった

 

著者/西川史晃

デジタルブックの購入はこちら

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B08MF1TT5R/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B08MF1TT5R&linkCode=as2&tag=fumi19820212-22&linkId=a24567a4bc1b5dc4e89b8724d4e406e2&fbclid=IwAR1QWDzu3EPXcp5pSfVdJpCNZi0luzad0GXV66r9XqPQv9v1ngfIdxs0DHM

恒例 秋の読書月間(連載vol. 520) その四

2020年、恒例秋の読書月間のラストを飾るのは今年出たばかりの最新刊。

 

タイトルも興味深いけど、なんと言っても、この表紙のデザインが美しい。

編集&執筆は、富士山を研究する機関、山梨県富士山科学研究所。 

 

『富士山の五合目〜六合目の山腹を一巡する「御中道」は、高山帯と亜高山帯の境界付近に位置する。この境目にスポットをあて、過去の火山活動の跡や、火山・高標高の厳しい環境で生き抜く植物・生き物について専門家が解説する』(『』内は書籍解説より抜粋)

 

五合目と言えば自動車で行けるし、比較的アクセスはいいが、自動車で行けてしまう分、豊富な生態系は見逃されてしまうらしい。

そんなわけで、他の高山ではほとんど見られない、ユニークな高山域の生態系があると本著は教えてくれる。

 

山梨県富士山科学研究所のホームページはこちら

http://www.mfri.pref.yamanashi.jp/

 

タイトル/富士山境目図鑑  境目だから面白い、五合目の地質と動植物

著者/山梨県富士山科学研究所

発行/丸善出版

恒例 秋の読書月間(連載vol.519) その三

今年3月に公開されたFukushima50(原作は門田隆将著のノンフィクション『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』)。

2011年に発生した東日本大震災に伴う福島第一原発事故に際して、東日本壊滅という最悪の事態を命がけで阻止した原発職員らの決死の行動を描い作品。

この作品は震災後の対応がテーマ、冒頭こそ、地震によるシーンが描かれているが、全編を通して訴えるのは現場の人たちの勇気と諦めない心だ。

 

そう言う意味からもこの本『宝永・富士山噴火』も富士山噴火への内容を彷彿させるが、噴火の描写はほとんどない。

宝永の噴火は1707年11月23日。

 

噴火の処理に追われる農民、名主、行政官たち。

降灰が降り注ぎ、田畑は壊滅状態。雨が降れば灰は流れて川を埋め、洪水を引き起こす。

そこに立ち向かう人たちは絶望感が蔓延する中、復興に一筋の光を見出す。

もちろん今の時代のような重機や自衛隊の投入もない。

農民一人一人の災害に立ち向かう気持ちが全てだ。

その姿は読んでいて胸を熱くする。

災害はもちろんないに越したことはない。

しかし、いつの時代も日々の暮らしと災害は背中合わせだ。

災害に立ち向かう前に災害に備えることしかできないが、災害に備えると言う些細なことを思い出させてくれた一冊になった。

 

 

タイトル/宝永・富士大噴火(2001年作品)

著者/芝豪

発行/光文社時代小説文庫

恒例 秋の読書月間〜ときには映画もね(連載vol.518) その二 『富士山頂』

今年、渡哲也さんがお亡くなりになりました。

 

私たちの世代はTV「大都会」「西部警察」の渡さんのイメージが強いが、日活映画を支えた大スターだった。

この作品の制作は1970年。

原作は新田次郎。

表題の映画は20089年頃だったがテレビで初めて観たと記憶している。

この映画は石原裕次郎さんの死後、ソフト化されておらず、幻の映画とされていた。

ソフト化されなかった理由は『映画は大きなスクリーンで観るもの』と言う裕次郎さんのポリシーを守っていたらしい。

 

公開は1970万博が大阪で開催され、日本は高度成長期の真っ只中。

しかし、映画業界は斜陽に向かいつつあり、

その中、最高の映画を作ることを合い言葉に裕次郎さんたちが賭けた夢がこの『富士山頂』だった。

 

富士山に物資を運ぶヘリコプターの操縦士役が渡哲也さん。

昭和の時代を築いた銀幕のスターの御冥福をお祈りします。

 

 

タイトル/富士山頂(1970年作品)

制作/石原プロモーション

恒例 秋の読書月間(連載vol.517) その一『箱根の坂』

先月の本稿でも書いたGO TO 箱根。

短い休暇を満喫した。

旅には本を持っていく事にしているので、

この旅は司馬遼太郎作の『箱根の坂』を持参した。

箱根で箱根を読む醍醐味は 戦国時代の先駆けになった北条早雲の若き日の伊勢新九郎がこの道を通ったんだと実感できたことに尽きる。

 

伊勢新九郎が駿河へ向かうまでは北条早雲の半生はほぼ謎に包まれているので、司馬さんの創作が強い。

実はタイトルに箱根の地名が入っているが、司馬さんは謎多き早雲の前半生に興味持ってしまったんだろう、物語中、なかなか早雲は箱根を超えない。

中巻にはもちろん富士山の記述もある。

 

戦国時代は、早雲の登場から約100年続くことになるので、時代の扉を開けた傑士の出現は読んでいてワクワクする。

 

タイトル/箱根の坂 新装版 (上中下巻)

著者/司馬遼太郎 

版元/講談社文庫

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