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開運富士山お宝堂二〇一三 その一「FUJIWAN RED」

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いよいよ2013年富士山イヤーがスタートした。

この記念すべき、めでたい1年の皮切りに
富士山お宝の数々を紹介していきたい。
題して「開運富士山お宝堂二〇一三」!

先ずは 以前ご紹介した
「FUJIWAN 」の新しいラインアップ!「赤富士」
 
実は この「赤富士」バージョン、
もしかしたら「商品になるかもしれないなあ~」
という期待はあった。

そんな期待にこたえて
我が家の食卓になくてはならないお茶碗として
既に活躍しているブルー釉薬の青富士に、
今回赤富士が加わったのである。
 

もともと、ギフト用にと
大きいサイズの「him」と
小さいサイズの「her」の2種類があり、
そのネーミングからもわかるように
「夫婦茶碗」として大人気だった
この「FUJIWAN 」。

新しい年に新しい赤富士を加えてみてはいかがだろう。
食卓がとっても開運気分になれること間違いない!
 
価格
Him 3,150円(税込)
Her 3,150円(税込)
Him とHerを一組みにした「couple」 5,250円
*「赤富士」も 3,150円(税込)
サイズ
Him (大)φ133×高55mm
Her (小)φ120×高50mm
素材
陶器
made in Japan
問い合わせ先
FLOYD

あけましておめでとうございます

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いよいよ富士山にとって運命の2013年が明けました。

今年は世界文化遺産になるための大切な一年になります。

2007年6月に世界遺産の暫定リスト入りした富士山。
しかしそれまでの道のりを考えると実に長い時間準備を要しました。

「日本の宝が、世界の宝」になるために、
足りないところを、みんなで埋めていく。
一つひとつ。そう、パズルのピースみたいに。
をキャッチフレーズに
目標として2013年を目指すことにしました。
其の2013年をついに迎えることになりました。

改めて、2013年を迎え感じることは
このピース埋め作業は
2013年の世界遺産登録で完成するということではないのです。

登録に向けて、そして登録後も継続的な保全活動のため
「富士山のピース」を少しづつでも埋められるよう
皆さんのご協力をお願いします。

では
皆さまにとって今年一年が素晴らしき幸き年になられますように!
 

富士山を世界遺産にする国民会議 http://www.mtfuji.or.jp/
富士山を世界遺産にする国民会議
公式フェイスブック
http://www.facebook.com/Mt.Fuji.Worldheritage

秋の夜長富士山読書月間2013 その十

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出版社 岩波文庫
著者 太宰 治
価格 567円(税込)

 

「富士には月見草が良く似合ふ」の一節で知られる
太宰治の『富嶽百景』(ふがくひゃっけい)は
太宰本人が1938年破滅に向かう生活を立て直そうと
富士山に向かった際の紀行文である。

その富士山逗留を勧めたのは井伏鱒二である。

「走れメロス」があまりにも有名過ぎて、
その影に隠れがちなこの短編の本文中には
「十一月に入ると、もはや御坂の寒気、耐えがたく」とある。

きっと秋深まる今頃、真っ白に雪化粧した富士山を前に、
太宰は火鉢に手をかざして執筆したのだろう。


2009年に生誕100年を迎えた
太宰治の根強いファンは多い。
その生誕100周年を記念し、
太宰治検定なる検定試験もスタートしている。
真の太宰ファン(ダザイスト)を目指すイベントとして
大いに盛り上がっているそうだ。

まだこの「富嶽百景」をお読みでない方も
もしかしたら家の本棚には「走れメロス」があるかもしれない。

ぜひ一読をお薦めしたい。

探せ!本棚を!

秋の夜長富士山読書月間2013 その九

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出版社 バイカットアイ
著者 島野 孝一
価格 3570円(税込)

 

「食と農」の分野における第一人者
東京農大の島野孝一先生の富士山写真集である。

島野先生の自宅から見える
富士山を撮影し、まとめた写真集。
富士山と、沸き立つ雲をテーマにしている。

農大の富士農場で勤務している間に撮影したとある。
仕事とは言え、なんと素晴らしい場所に巡り合えたのだろう。
まさにうらやましい環境で撮り下ろした作品にまとまっている。
太陽の光と風によって生まれる笠雲はまさに幻想的。

さらに本書には「雲の記憶」として、
時間・風向などを天気図と共に掲載しているのが
貴重なデータとしてもためになる。


著者の思いは
「富士山の素晴らしさを世界に発信すること」。

富士山写真の楽しさを写真だけでなく
データを併せ、立体的に表現しているのが、
他の富士山写真にはない息を呑むほどの本に仕上がっている。

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秋の夜長富士山読書月間2013 その八

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出版社 小峰書店
著者 かこさとし
価格 1365円(税込)

 

タイトルを見ると、
あっては欲しくないし、目をそむけたくなるが、
実はしっかりとした富士山の自然を学ぶ絵本である。
 
富士山がどのようにして今のカタチになったかを、
科学的な側面を含めて、わかり易くアプローチしてくれている。
 
また富士山と暮らす、小動物や昆虫、魚についても
かなり詳しく調べているので
親子一緒に富士山について学習するのは
もってこいの絵本に仕上がっている。
 
そして、富士山は美しい山だけど、
火山であることを改めて私たちに教えてくれる秀作。
 
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秋の夜長富士山読書月間2013 その七

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出版社 PHP研究所(2000年)
著者 やなぎはら まさこ
価格 1365円(税込)

 

世界遺産登録へ向けて大きく前進している富士山。

富士山の世界遺産登録妨げた理由のひとつが
「ゴミ問題」といわれたことがあった。
そのゴミ問題への取り組みとしては、
地元の方や行政はもちろんのこと、
地元に限らず多くの団体や個人の方々が参加、
ゴミをなくそうという運動が起こり、今も続いている。

この絵本の主人公は、富士山のすそ野で暮らし、
赤松のてっぺんから富士山を見るのが大好きな、
ひめねずみのチロ。

ゴミで汚れた富士山に泣く、チロの姿に、
改めて、富士山にゴミ問題を再び起こしてはならないと感じる。

 
ゴミを出さない運動や、ゴミを持ち帰るという意識を持つことは、
実際の現地活動の他にもこのような絵本を通じ、
未来を担う子供たちへ読み聞かせることなどが大切なのであろう。

遠くなら見てもきれいな富士山は
近くで見ても、きれいであって欲しい。
そんな気持ちを強くする一冊である。
 

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秋の夜長富士山読書月間2013 その六

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出版社 文芸春秋 (2007年新装版刊)
著者 新田 二郎
価格 610円(税込/上下刊有)

 


宝永4年(1707)11月23日午前10時。
富士山の中腹が大爆発をして17日間も噴火を続けた。
59ヵ村に降り注いで積もった小岩や焼け砂は
深いところで一丈四、五尺(約3.3m)にも達したという記録が残っている。

このとき幕府が救済に当たらせたのが
この本の主人公、
関東郡代、伊奈半左衛門忠順(ただのり)である。

伊奈は駿府にあった幕府貯蔵米5千俵を
かなり強引に放出させ飢饉を救った。
しかしこの行動を幕府は許さず、
伊奈氏は郡代職を解任され、切腹させられた。

震災を救済する主人公と全てにおいて
人の命よりも役目を守ろうとする役人のやり取りは
まさに現代に通じるものがある。

この本に描かれているのは
爆発後、飢餓に苦しむ庶民の姿を代弁する富士山の怒りだ。

大自然災害の恐怖を背景に描く、
醜い政権争いを題材にした
新田次郎渾身の長篇時代小説を
ぜひ秋の夜長の一冊としてお薦めしたい。

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秋の夜長富士山読書月間2013 その五

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出版社 アスキー新書
著者 田部井 淳子
価格 780円(税込)

 

 

CDやレコードを購入する際の買い方に
「ジャケ買い」なる言葉がある。
すなわち中身を聞かずに。
外見のジャケットの雰囲気だけで買ってしまうことを指す。
私はこの本をジャケ買いならぬ、
「タイトル買い」してしまった。
何とも明快なタイトルではないだろうか!

著者の田部井淳子さんは言わずと知れた女性登山家の第一人者。
女性として世界で初めて世界最高峰エベレスト
および七大陸最高峰への登頂に成功したことで知られている。

私は田部井さんの公式日記が評判になっている
「趣味人倶楽部」
(しゅみーとくらぶ)
のファンである。

そんな田部井さんが初心者向けに
富士山登山をとてもわかりやすく解説している。

(田部井さんの年齢をお書きするのは失礼だが)
1939年生まれ(?歳)の田部井さんの

今でも挑戦し続ける姿勢はとても素敵だ。

最近では2013年春に80歳で
3度目の世界最高峰・エベレスト登頂を目指している
プロスキーヤー、三浦雄一郎さんのニュースが
驚きと称賛を持ってメデイアが伝えていた。

お二人を心から尊敬するとともに、

まだ富士山に登っていない方は、
ぜひこの本を読んで、富士山に挑戦してください。
 
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秋の夜長富士山読書月間2013 その四

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出版社 ブティック社(2012年刊)
価格 3,500円(税込)

 

 

何とも気になるタイトルの写真集をアマゾンで発見、
すぐに取り寄せた。
 
タイトルにある「風景遺産」とは、
一体どんな遺産なんだろう?
さっそくページをめくる。

まず感じたのは富士山を愛してやまない
プロ・アマの富士山写真家の皆さまの情熱!
1枚の写真を撮影するために費やした時間や努力が
写真集から伝わるのである。

もちろん四季折々の富士山はもちろん、
朝の富士、夕焼けの富士、夜景の富士、
改めて富士山はどれだけ沢山の表情を
私たちに見せてくれるのだろうという驚きである。
 

さらにその撮影した場所を
「富士山撮影見本帳39」と題して、
しっかり丁寧に解説してくれている。
これは、これから富士山写真を撮ろうという
ビギナーへの道しるべになるに違いない。

掲載全作品の撮影データの他、
作品解説、撮影地マップも収録している。
まさに収められた150点あまりの写真は
風景遺産の名に相応しいものばかり。


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秋の夜長富士山読書月間2013 その三

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出版社 祥伝社
著者 竹谷 靱負
価格 840円(税込)

 

 

富士山御師の末裔の肩書きを持つ著者の
富士山社会的考察本である。

新幹線に乗っていて、富士山が見える辺りになると
そわそわして来る。
毎朝富士山が見えるとその日、
何だか気持ちが高揚する。

どうして?と聞かれても
「富士山だからね」としか答えられない。


富士山がなぜこれほど愛されるのか?
ということをこの本は教えてくれるのだ。
一体いつからこのように誰からも愛される存在になったのだろう。
「日本人にとっての心の山」となっていく、
その過程をこの本解き明かす。
 
この本の読後、
「ああ、なるほどね、そうだったんだ!」
と思わず相槌を打ちたくなってしまう、
まさに必読の一冊!

世界遺産登録までに
富士山とあなたの関係がすっきりします!


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