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京都の富士山

天橋立を旅した。
どこを旅しても富士山の図柄を発見すると本能的に動きが止まる。
「富士酢」という看板を見つけ、ブレーキを踏んだ。

この酢を生産する飯尾醸造は創業明治26年、118年ものれんを守っている老舗らしい。
お酢は、最近では調味料としてだけではなく、健康によいとして注目を浴びている。
説明書きにはこの富士酢のような伝統的な製法にこだわる醸造所は、近年少なくなってきていると記されている。

このラベルをご覧いただきたい。
静岡か、山梨のメーカーだと思われても不思議はない。
でも、どうして、天橋立で富士山なんだろう?

富士山の図柄を用いた理由は「日本一のお酢作りを目指した」ということから由来があるらしい。
納得!そして素晴らしい!

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商品名: 純米 富士酢
問合せ: 京都府宮津市小田宿野373
株式会社 飯尾醸造
URL: http://www.iio-jozo.co.jp

 

晩秋の芸術祭月間<その八>

山中湖 西湖 河口湖
山中湖 西湖 河口湖
精進湖 本栖湖    
精進湖 本栖湖

名称 ふるさと切手「富士五湖」
発行日 1999年7月1日
種類 80円郵便切手
原画作者 佐藤あきひこ

※この切手情報は発行当時のものになります。

 


さてこの特集も今回で最終回。
そこで一気に五枚の展示。

その五枚は、山中湖、西湖、河口湖、精進湖、本栖湖。
それぞれの湖から富士を望む、秀逸なシリーズ。

季節的には山中湖と西湖が紅葉、河口湖は桜、精進湖に咲く花はこぶし、桜の季節の少し前あたりだろうか?
本栖湖では山肌を水蒸気がおおっている様子が描かれている。
そして本栖湖以外は全て雪化粧をしている。

私たちが当たり前のように呼んでいる「富士五湖」。
実は新聞社主催の投票によって決定されている。
1927年に行われたその投票には全く関心が集まらず、ヒートアップしなかったという。

そこに現れた救世主が富士急の創始者、堀内良平。
「富士五湖」という名前が思い浮かんだ堀内は自社の株主の組織票を用い、一気に票を獲得。
めでたく命名を「富士五湖」の選定に導いている。

と言うことで、「晩秋の芸術祭月間」いかがでしたでしょうか?
 

晩秋の芸術祭月間<その七>

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名称 日本の歌シリーズ 第3集
発行日 1980年1月28日
種類 50円郵便切手
原画作者 白旗史郎

※この切手情報は発行当時のものになります。

 


富士の図案の下に描かれた五線譜。なんとロマンチックな構図だろう。

日本の歌シリーズと名付けられたシリーズ。
もちろん歌は「ふじの山」。
「あたまを雲の上に出し」の出だし部分が図案になっている。
1911年に刊行された「尋常小学読本唱歌(二)」に収録されていた
富士を題材にした、まさに日本を代表する名歌である。
せっかくだから歌詞を改めて記してみたい。

あたまを雲の上に出し
四方の山を 見おろして
かみなりさまを下に聞く
富士は日本一の山

さて二番は歌えますか?

青空高く そびえ立ち
からだに雪の 着物着て
霞のすそを 遠くひく
富士は日本一の山

そんな歌の切手です。

晩秋の芸術祭月間<その六>

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名称 第二次国立公園 富士箱根伊豆4種
発行日 1962年1月16日
種類 10円郵便切手/5円郵便切手
原画作者 大瀬崎と富士(10円/グレー)
三つ峠からの富士(10円/茶)
芦ノ湖と富士(5円/緑)
        以上写真 岡田紅葉
石廊崎(5円/青)写真 津村記二

※この切手情報は発行当時のものになります。

 


富士箱根伊豆国立公園が国立公園として制定を受け、すでに75年が経っている。
もちろん日本国内の国立国定公園で人気ナンバーワンの公園である。

この富士箱根伊豆国立公園は静岡県、山梨県、神奈川県、東京都と複数地域にまたがっている。
東京が含まれていることを意外に思う方もいらっしゃると思うが、
1964年にそれまで国定公園だった東京都下伊豆諸島地域が編入されている。

さて、この「国立公園」と「国定公園」の違いってわかりますか?
「国立公園」とは?
 国が定めた自然公園で、国の予算で管理、保護している。
「国定公園」とは?
 国立公園以外のすぐれた風景の場所を都道府県が管理・保護している(予算含む)
という事だそう。
ちなみに「国立公園」も「国定公園」も国の「自然公園法」と言う法律によって保護されている。

そんな富士箱根伊豆国立公園を語る上で相応しい切手をご紹介した。
まさに威風堂々な名作切手と言えよう。

晩秋の芸術祭月間<その五>

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名称 サンコウチョウと富士山
発行日 1993年6月23日
種類 41円郵便切手
原画作者 大其 正之

※この切手情報は発行当時のものになります。

 


富士山の東山山麓はサンコウチョウの生息地として知られている。
サンコウチョウ(三光鳥)は静岡県の県鳥である。

特徴はこの図案にもあるように体長の3倍を超える尾羽。
鳴き声が「ツキヒーホシ、ホイホイホイ」と
月、日、星に聞こえるということからこのような名前が付いたと言われている。

その県鳥と富士山のツーショット。

2007年の富士山検定2級の設問にも登場している。
「目が青く、月日星ホイホイホイ」と鳴く野鳥は?

ではここで皆様にも223富士山検定をお届したい。
静岡県の県鳥として知られるサンコウチョウだが、
Jリーグに所属する「   」のエンブレムにもこの鳥がモチーフになっている。
空欄に入れるチーム名を答えよ!

わかりましたか?

答えは「ジュビロ磐田」です!
 

晩秋の芸術祭月間<その四>

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名称 国際地震サミット記念切手
発行日 1991年10月8日
種類 62円郵便切手

※この切手情報は発行当時のものになります。

 


切手を買うと、その発行された目的に驚くことがある。この切手がそう。

世界の首脳が集まるサミット。
2008年には洞爺湖でもサミットが開催され大きな話題になったが、
この記念切手の目的は1991年に開催された国際地震サミットを記念して発行されている。
世界中で多くのサミットが開かれているのはニュースで知っているが、
なんと地震サミットがあったことをこの切手が教えてくれた。

それにしてもマニアックな一枚。
何と赤富士の上にデザインされているのは地震の到達を知らせる地震波形である。
地震のデザインに富士山が使われているとは、あまりいい気はしないが、
しかし地震の恐ろしさを改めて知らされた2011年。

地震サミットが20年後の東日本を襲った地震の予知に一役買ったかどうかはわからない。
しかし震災後この切手の図柄を見る度、
真っ赤に燃える富士山が震災の風化をさせないよう、訴えかけているように見えてならない。
 

晩秋の芸術祭月間<その三>

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名称 日本チリ修好100周年記念郵便切手
発行日 1997年9月1日
種類 80円郵便切手
原画作者 森田基治

※この切手情報は発行当時のものになります。

 


切手収集に興味がない方でも
「見返り美人」(菱川師宣画)と「月に雁」(歌川広重画)の2枚の切手は知っている方も多いのでないだろうか?

昭和30年代~40年代に切手収集に走った切手少年少女は
自分のスタンプブックにいつかこの2枚をコンプリートすることを夢見ていたはずだ。
当時はとても高額で取引されていたため、「見返り美人」と「月に雁」の切手は子供の私には全く手の届かない代物だった。

しかし、私が2枚の切手に惚れたのは価格もさることながら、他の切手と違った特徴のあるタテ型の形とサイズ。
そのため、今でも縦長切手には弱い。縦長のサイズを発見するとつい買ってしまう。写真のこの1枚もそう。

1997年(平成9年)は日本チリ修好通商航海条約が締結されて100周年。
その記念すべき年にチリの富士と呼ばれる「オソルノ山」をモチーフに葛飾北斎をイメージして描いた秀作。

富士山は世界をつないでいる。

晩秋の芸術祭月間<その二>

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名称 富士山頂気象レーダー完成記念
発行日 1965年
種類 10円郵便切手
原画作者 大塚均

※この切手情報は発行当時のものになります。

 


この223マガジンでも紹介した新田次郎の小説「富士山頂」はその後、石原裕次郎主演の映画にもなってヒットした。

富士山レーダーを富士山頂に設置するという国家事業は日本中の注目の的だったのである。
そんな大イベントを郵政省もほっておくはずもなく、翌年の1965年、レーダー設置を記念してこの切手が発売された。

郵政省にはお抱えの切手デザイナーがおり、この作画を担当した大塚均氏もその一人。
主に60年代に活躍され、この切手の他にも東京オリンピック記念の切手、東海道新幹線開通記念切手なども手掛けている。

改めて1964年という年はレーダー設置、オリンピック、新幹線と日本が国家事業で湧きかえった年だったのだな、
とスタンプブックを眺め、感慨にふける。

切手は時代を語る小さな歴史への道標だ。

晩秋の芸術祭月間<その一>

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名称 初夏の富士 晩秋の富士
発行日 1997年4月25日
種類 80円郵便切手
原画作者 青木正人

※この切手情報は発行当時のものになります。

 

この223マガジンでもシリーズでおおくりしている富士山切手コレクション。
私の切手コレクションの中から厳選してご覧頂いている。

今回、芸術の秋を満喫すべく、「秋の夜長読書月間」に続き、
「晩秋の芸術祭月間」として、切手名画コレクションを巡る旅をおおくりしたい。 

その一回目を飾るのはこの名画。
静岡県発行「ふるさと切手シリーズ」。

同じ構図で初夏と晩秋を見事に描いていて、四季によって表情を変える富士の風景がコレクター心をそそる。
切手は小さな名画であり、名写真だ。

額に入れて飾られたり、ギャラリーでおおぜいの人に観られることは決してないが、
スタンプブックを一人眺めては密かな名画鑑賞をして楽しんでいる。

富士山ふきん

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商品名 富士山ふきん
素材/大きさ 綿100% / 30㌢×40㌢
発売元 株式会社中川政七商店
URL http://www.nakagawa-masashichi.jp

 


どうです!このふきん。店頭にて偶然発見即購入。

こんなモノを発見した時の喜びは何物にも代えがたい。
しかし買ったはいいが、この形状が素敵すぎで使えないでこのままにしてある。

ふきんに巻いてある帯の真っ赤な太陽なんてもうたまらない。
少し商品を説明しよう。

商品名の横には蚊帳生地とある。
蚊帳生地とは、奈良の特産品であるそうだ。
由来はその名の通り、昔はどこの家でも使っていた蚊避けの蚊帳のこと。
最近はあまり見なくなった。
当然、需要も減っている。
そこでその生地を使用したふきんを開発したとある。

発売元は株式会社中川政七商店。
この商店、享保元年(1716)に創業して以来、ずっと手紡ぎ手織りの麻織物を扱い続けている超老舗らしい。

素敵すぎて私にはなかなか使えないふきん、
ぜひ皆さんは買って使ってください。

「使うほどに柔らかく優しい肌触りになります」と商品にコメントも付いている。
ぜひお試しを!
 

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